
デザイナーであり職人でもあるモリモト スギナリ氏によるハンドメイドシューズブランド「SUGINARI MORIMOTO」。
日本人による日本人の為の革靴。
当店でも人気のSUGINARI MORIMOTOからクラシックな佇まいの新型のストレートチップモデルが入荷。
そして、完売しておりましたレースアップダービーシューズのブラックがバージョンアップして再入荷しています。
今回は新型のキャップトゥオックスフォードを詳しく解説します。
BRAND : SUGINARI MORIMOTO
FABRIC : Calf Leather
COLOR : DARK OLIVE
SIZE : 40(26.5cm相当), 40.5(27.0cm相当) , 41(27.5cm相当)
PRICE : 113,300円(税込)
こちらYouTubeでもご紹介しておりますので是非チェックしてみて下さい。
旧き良きイギリスのクラシックな革靴をベースに製作されたこちらのキュプトゥオックスフォード。
そして、この絶妙な色むら。
使われているレザーは、イタリア製のタンニン鞣しレザーにパティーヌ仕上げを施した革。
ハンドで着色された色合いは芸術。
さらに、履いていくと、色が褪せ、落ちてくるエイジングもまた楽しんでいだけます。
オールドブリティッシュスタイルをイメージし、ショートノーズに設計したドレスラスト。
現在のドレスシューズはロングノーズが主流ですが、1980年代までのシューズはノーズが短いレザーシューズが大半でした。
SGM-03ではドレス性を強める為、旧き良き英国靴を標榜とし、ノーズの短いドレス用のラストを設計。
レースアップダービーシューズ(SGM-01)よりも約4mmノーズを短くしてあります。
ドレスシューズの源流である、「キャップトウ・オックスフォード」をよりミニマルに表現する為、カカト周りも継ぎ目をなくしてシームレスに仕立ててあります。
日本人の足型に馴染みやすいように、小ぶりなカカト周り。
SUGINARI MORIMOTOの靴はアッパーの形成から、ソールの固定まで手作業で行っています。
アッパーに関しては手吊りという手法を用いる事で立体的な靴の形を作っています。
ですので、手吊りだからこその、このカカトの曲線美。
足に寄り沿うフィッティングを追求する為に、足なりを再現した立体的な丸みのあるフォルムを形成。
「甲とカカトでホールドして、前足部はゆったり指が伸ばせるくらい」というフィッティングイメージ。
ソールに関しては、ブラックラピト製法を採用し、中足部にはウッドネイル製法を用いて、ソールを固定しています。
ウッドネイルとはその名の通り、木の釘ですね。
ソールの製法については是非以前のBLOGをみてみて下さい。
靴紐はBritish Waxという特殊な樹脂加工がされたシューレースで、撥水性に優れ、
粘り気があり締まりが良いのでほどけにくい靴紐です。
英国靴の王道であるストレートチップモデルを、手作業にて仕上げ、
SUGINARI MORIMOTOならではの一足として完成しています。
また、完売しておりましたレースアップダービーシューズのブラックが再入荷。
BRAND : SUGINARI MORIMOTO
ITEM : Lace Up Derby Shoes(SGM-01)
FABRIC : Nubuck
COLOR : BLACK
SIZE : 40(26.5cm相当), 40.5(27.0cm相当)
PRICE : 107,800円(税込)
レースアップダービーに関しては以前のBLOGでもご紹介しているのですが、
常に完成度を上げていくSUGINARI MORIMOTO。
ベースの仕様は同じですが、設計仕様をいくつかアップデートしている点がありますので解説します。
まずはトゥ部分に入れる芯材を、以前の物より厚くし、より強度を高め、型が崩れにくくしています。
また、履き口回りの縫製仕様を見直し、アッパーとライニングの縫い目をより奥の方に隠し、よりスッキリとした見た目になっています。
そして、カカトに入れる芯材の型紙を修正し、より履き口ラインに沿った形に改良。
また、芯材自体も、牛のショルダー部分4mmの厚くて硬い素材に変更しています。
強度を高め、脱ぎ履きを繰り返しても履き口の縫い目が裂けたり、型崩れがしにくくなっています。
こちらのレースアップダービー、そしてブランドについて、また、SUGINARI MORIMOTOの靴の作りに関して下記リンクにて詳しくご紹介しております。
最後にSUGINARI MORIMOTOの靴の共通仕様として、
靴作りの最終工程として紐も通した靴に独自のレシピのティーフィニッシュ(紅茶染)を施し、
この独特な靴の表情を完成させています。
そして、中敷きにはブランドロゴと共にメッセージが 添えられており、
そこには、[Where there is a will, there is a way.] と手書き。
これは、「強い意思が道を切り開く」といった意味を持ちます。
デザイナーのブランドに対する強い決意が示されています。
また、付属として、ロウ引き加工された封筒にブランドの理念を綴ったコンセプト、注意書き、シューホーンが同封されております。
シューホーンは、革で製品として使われない廃棄される部分を利用した、リサイクルシューホーンとなります。
長くなりましたが、SUGINARI MORIMOTOの靴の最大ポイントは、何と言っても履きやすさ。
森本氏の言葉を借りれば「美しい履き心地」
「詫び」や「間」、そして「馴染む」など日本独自の美意識の元に1点づつ作られる靴、
それがSUGINARI MORIMOTOのシューズです。
是非、一度店頭で足を通してみて下さい。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
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