Maria Turriはデザイナーであるマリア本人によるハンドメイド生産の為、生産されるアイテム一つ一つにオーダーメイドやカスタムが可能。
また、素材には彼女自身が様々な産地を訪れ、
自身の審美眼に適った生地、ヴィンテージのファブリックやデッドストックの生地を採用しています。
今回は以前もご紹介したデッドストックの京黒染めを施した着物生地のジャケットを改めてご紹介します。
BRAND : MARIA TURRI
PRICE : お問い合わせください
FABRIC : SILK100%
LININNG : COTTON100%
COLOR : BLACK
SIZE : 46
※HUES World Exclusive
京都の生地で製作されたワンボタンのショールカラージャケット。
着物生地とジャケットの融合はまさに和洋折衷です。
リラックスしたシルエットにシンプルなワンボタン。
さらに通気性がよく、抜群に軽く、クセになる着心地の良さ、
梅雨の時期独特の気温の変化が激しい今の時期にもオススメの軽いカーディガンのようなジャケットです。
ちなみにこちらサイズ46のみの生産でHUESエクスクルーシブアイテムです。
まずは最大の特徴である生地のご説明を。
京黒染めを施した着物生地。
正式には「京都紅下黒染」、又は「京黒紋付染」と呼ばれるデッドストックの生地を使用しています。
はじめに絹の生地をシャリンバイ(という木になる実)で染め、ベースを作った後に、
紅色で重ね染を入れ、さらにその上に三度黒と呼ばれる天然染料と媒染染料で交互に染めることにより、
より深い黒、黒より黒い色に染め上げています。
生地は絽(ろ)と呼ばれる、もじり織で織られる、薄く透き通った絹織物。
職人の手により、手織りで織りたてられ、一分の隙もなく織られているこの生地は、着物職人の技術の高さが垣間見れます。
その透明性による抜群の通気性は春夏に適し、江戸時代から続く伝統的な生地として発展しています。
そして所々現れるドットの模様。
深い黒の表現と並び、これこそ「京黒紋付染」の代名詞的な染め。
江戸、明治と続く伝統で紋付、つまり家紋を入れる場所として、糊を塗ることで色が入らないように仕上げています。
Maria本人曰く、このドット部分染色し、単色として仕上げることもできるとのことでしたが、
HUESではこのドット部分は残し、生地の背景を感じ取れるようそのままにしてもらいました。
そして、裏地。
裏地にはヴィンテージのストライプ織コットンでフルライニングを施しています。
柔らかく、ガーゼのような質感のコットン。
シルクの表、コットンの裏、それぞれ繊細な生地を丁寧につなぎ合わせています。
その2枚の生地を重ねてもこの透け感はこの京黒染めを施した着物生地だからこそ。
所々の縫い合わせ箇所を普通裏に持ってくるところを表に出したり、
あえて切りっぱなしのアウトポケットを取り付けたりと、
カジュアルとモードのバランスが絶妙な一着です。
高い技術レベルを持ちつつも、遊び心を忘れないMaria Turri。
内側に取り付けられたブランドタグは、非対称に取り付けられる手作業ならではのブランドのアイデンティティ。
袖口にはボタンを施されておらず、ロールアップを前提としたデザイン。
袖裏にもつけられたストライプコットンが覗きます。
ボタンホールもハンドによる縫製。
ボタンは動物のツノであるホーンボタンを使用しています。
皆様のご来店をお待ちしております。
HUES 2nd floor
福岡市中央区警固1-15-28 2F
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