
HUES ONLINEをご覧の皆様、こんにちは。
Geoffrey B.Smallの新作アイテム、並びにPOP UP中のLESCAの商品についての
沢山のお問い合わせありがとうございます。
現在、お問い合わせ多数いただいてまして返信が遅れ気味になっておりますが、
随時返信させていただきますので、お待ちください。
本日は、そのお問い合わせ多数いただいておりますGeoffrey B.Smallより、
アイテムではなく素材のお話をさせていただきます。
今回お話しさせていただくのは、
いつも当店をご覧の皆様には既に御馴染みのPiacenza 1733 社の素材について。
まずは、初めてPiacenza(ピアチェンツァ)の名前を聞く方は、下記のBLOGをご参考ください。
1733年創業の現存する世界最古の機屋の一つと呼ばれ、
カシミアを中心としたウール素材では世界最高の呼び声も高いFratelli Piacenza 1733 社。
素材作の技術を父から子へ継承していく一族代々のファミリービジネススタイルを守り、
昔と変わらぬ手法にて独自の最上品質の生地を作り続けています。
Geoffrey B.Smallのシグネチャーであるテーラードアイテムの素材に採用されているのがFratelli piacenza1733 社です。
そんなPiacenza社がちょうど世代交代のタイミングを迎えたのは、昨年当BLOGにてお伝えしました。
そして、この春夏シーズンが、Geoffrey B.Smallのコレクションの中では、
本格的に新しい世代によるPiacenza社の生地のラインナップとなっています。
Piacenzaの素材の中でもGeoffrey B.Smallのシグニチャーピースに使用される
スーパーエキストラファインメリノウール糸を使用したそれぞれの名を冠した特別な生地シリーズ。
これまでのsuper150's「EMOTION」、Super180’s 「Ecstacy」が廃止され、
新たにsuper170's「Ethos」、Super140’s 「Sublime」、そしてsuper130's「mouline」のラインナップ。
Super140’s 「Sublime」やsuper130's「mouline」は、数型ですが昨年当店に入荷したアイテムでも使用されていましたね。
一般的には、番手が細いほど高級と言われるsuper●●’sシリーズ。
より細い糸で織り上げたほうが、高級と言われています。
細い糸で織り上げられた軽く薄くテロテロの生地は、艶やかな光沢を持ち極上の触り心地を持ちます。
そのような素材を用いて仕立てられたタキシードなどは、纏うだけでエレガント、
フォーマルな装いをする場では、最上級の素材です。
アイテムとしてのクオリティーやそれを仕立てる技術などもはや芸術と呼べる領域です。
ですが、細い糸で作られたが為の短所も持ち合わせています。
シワになりやすく耐久性もないので、常に最新の注意を払って着用しなければなりません。
現在に生活する我々にとってそれを着る場面がどれほどあるのでしょう。
そう考えた時、
現代のスーパーエキストラファインメリノウール糸を用いた素材のあり方とは何なのか。
そんな中、PiacenzaからリリースされたSuper140’s 「Sublime」やsuper130's「mouline」。
生地としての強度を持つSuper140’s 「Sublime」は、裏地なしの一枚仕立てのコート仕様を可能にし、
軽やかで涼しげなウールコートを実現させています。
super130's「mouline」は、糸の撚りと構造で化学繊維を混入することなくナチュラルストレッチを持ち、
織の構造に隙間を開けることにより軽量さも実現。
スーパーエキストラファインメリノウール糸で織られた柔らかさやしなやかさを持ちながらも
適度に生地厚があり強度を持つこれらの素材は、
現在のデイリーユースのに為の最上級の素材と言えるのではないでしょうか。
特にGeoffreyのアイテムでは、製作仕上げにハンドウォッシュやハンドダイが施されているので、
着用していくとハリ感が落ち着き独自のエイジングに育っていきます。
今シーズンは、そのSuper140’s 「Sublime」にて当店別注アイテムを3型ご用意させていただきました。
アイテム詳細につきましては、後日 当BLOGにてご紹介予定です。
また、Piacenzaの極上の素材を味わいたい方には、
super170's「Ethos」もご用意しておりますので世界最高峰の素材感をお楽しみください。
そして、
Piacenza社から今シーズンのみの限定素材「summer element」を使い仕立てられたアイテムもリリースされています。
先染めされたウール&リネン&シルクのチェック生地。クラッシックでありながらもPiacenzaらしい洗練されたチェック。
Piacenzaとしてのリネン使いが珍しい素材感ですが、ここならではの細やかな織とドライタッチな素材感が特徴です。
歳月と共により表情を増していく事でしょう。
本日は、いつものアイテム紹介と趣向を変えてPiacenzaの素材にフォーカスしてみました。
勿論、Piacenzaの全てを当店では語り尽くすことはできません。
Piacenzaは、洋服に仕立てると数百万になるような世界最高峰の高級素材で作った生地でも有名です。
実際にGeoffrey B.Smallは、そのような素材を用いて洋服を仕立て上げています。
そのPiacenzaの素材を知り尽くしたGeoffrey B.Smallだからこそ現代における
新たなスーパーエキストラファインメリノウールの可能性を提案できるのではないでしょうか。
300年弱の歴史を持ち一族代々技術を継承しながら、今尚進化し続けるFratelli Piacenza 1733 社。
現代の日常における新たなデイリーユーズの最高峰素材。今後もその動向に注目です。
奇しくも、世界の価値観が変化した昨今。本物であり価値の変わらないものだけが求められる世の中。
変わりゆく世界の中で、
これからの新たなテーラードスタイルとしてPiacenzaの素材で作られたGeoffreyの服を着てみてはいかがでしょうか。
着用し続けて、洋服が少しくたびれて来た時に、その服の価値を再度分からせてくれる洋服です。
※Geoffrey B.Smallの商品は、HUES On-Line Shopでの展開はございません。
気になるお客様は、メールかお電話にてお問い合わせ下さい。
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