今よりも、世界の状況が落ち着いていた今年2月のパリにて
デザイナーマリアと話し合いをしながらオーダーをした
Martia Turri 20-21年秋冬の新作商品が先日到着いたしました。
そのアイテムの中でも今回はスペシャルな生地を使用した一着をご紹介します。
ITEM : Jacket Long
COLOR : NAVY
SIZE : 48,50 sold out
PRICE : お問い合わせください
※HUES World Exclusive
まずは話を遡り、今年2月のパリ、Maria Turriのショールームへ僕たちは向かいます。
門の前のブザーを鳴らし、鍵を開けてもらい、さらに奥へ。
薮の間を歩いていくとMaria Turriのショールームがあります。
緑を生かした明るいレイアウト。
そこにラックに掛けられたオーダー用の洋服が並べられています。
現在Maria Turriのメンズコレクションを取り扱っているのは世界3店舗のみ。
ハンドにこだわり、彼女と彼女の母親の2人で製作するため、
多くの洋服を作れない(作らないという方が正解かもしれません)のも理由の1つです。
ですが、話し合いをすることで、生産されるアイテム一つ一つにオーダーメイドやカスタムが可能という利点も。
そのため、今シーズンもHUES限定アイテムを多数展開しております。
そうして選んでいるときにデザイナーが持ってきた一反の生地のロール。
これこそ、今回ご紹介するシャツジャケットに使用されているスペシャルな生地です。
一般的に一反(いったん)のこの生地で着物一着分が作れるとされています。
そして、この生地、メイドインジャパンの高級絹織物として約1,300年の歴史を誇る大島紬。
この一反丸々使用してシャツジャケットを2着製作していただきました。
サイズ48,50と製作していただきましたが早くもサイズ48完売しております。
※着用スタッフ175cm 63kg 着用サイズ50
フロントに1ボタンのみのシンプルな仕様。
ショールカラーのラフに羽織れる一着としてシャツ感覚で着ていただけます。
裏地はなく、軽さを求め、なおかつ生地の素材感を最大限に活かした作りとなっています。
そもそも大島紬(おおしまつむぎ)とは、
鹿児島県奄美大島を本場生産地とする絹織物で日本の民族衣装を代表する、着物の女王と言われている素材です。
シルク100%であること、先染め手織りであることなど、伝統工芸品として厳格な定義があるのが大島紬と呼ばれるこの生地。
素材はシルクですが、かなり高密度に打ち込むことで光沢がありながらもハリのある、
よくイメージされるテロっとしたシルクとは異なる生地感です。
先染めは糸から染めることを言い、そうすることで色彩に奥行きが出て視覚的にも立体感を作り出します。
手織りは昔ながらの機械でゆっくりと生地を成形するのでかなりの時間を要します。
今回一反全て使用したため、生地の端、ミミとも呼ばれる部分をデザインアクセントとして用いいています。
白い部分がそうですね。
先に見ていただいた生地のロールの写真、その端を見ていただければ分かりやすいと思います。
元々はサイズ44から展開されているこのアイテムですが、かなりフィットがタイトな為、
サイズをあげてゆったりしたルーズフィットで着ていただけるようオーダーしております。
袖口にはあえてボタンをつけず、ロールアップがしやすい仕様。
ガッと捲ってもらってもOKです。
後ろにはブランドのシグネチャーでもあるハンドステッチの証。
白糸でタグが縫い付けられています。
彼女らしい生地の探求と洋服へのアプローチ。
大量生産・大量消費が主流の現代に、限られた数だけ製作するスローファッション。
これ見よがしな主張はなくとも、語る洋服、それがMaria Turri。
また、Maria Turriの洋服をご購入の方にはブランド特製のマスクが付いてきます。
詳しくはこちらをご覧ください。
気になるお客様は、メールかお電話にて直接お問い合わせ下さい。
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