
今日は先日入荷したマルジェラからコレクションピースのダッフルコートのご紹介を。
今シーズンのメゾンのテーマは、
UNIFORM
A uniform for Margiela. A Margiela uniform. Margiela ‘uniformal’.
和訳するとシーズンのインスピレーションは、 マルジェラの考察する新しい制服のアイデアから来ています。という内容です。
マルジェラが今まで大切にして来たワークウェア(制服)をベースに、
その歴史をメゾンが振り返ることでと服飾の歴史と Maison Margiela の歴史を回顧するストーリーをコレクションとして表現しています。
今日ご紹介するダッフルコートはそのテーマに沿って制作されたアイテムです。
BRAND : Maison Margiela
FABRIC : ウール100%
SIZE :44
COLOR :Navy
PRICE : ¥279,400-(税込)
では、このダッフルのどこがユニーフォームというテーマに繋がっているのかというと、
ダッフル・コートはもともとは北の海で漁をするための漁師の作業着だったといわれています。
海の上となれば、極寒です。
しかし、厚着をしては作業がしにくくなります。
そこで上に一枚羽織るだけで寒さに耐えられるコートが生まれました。
その当時、ダッフル・コートは厚地であればあるほど、重ければ重いほど良いと言われていました。
防寒着で作業着なので当たり前といえば当たり前のことですね。
しかしながら、現代ではそういう訳にはいきません。
マルジェラの提案するダッフルコートは見た目こそ重厚さが目立ちますが、
非常に軽く、今までのダッフルコートの野暮ったいイメージや子供っぽいイメージを払拭しています。
そして、このレザーポケットは今回のコレクションの大切なディティールです。
作業服からメゾンが魅力を感じたポケットを分解して再構築したポケットデザインは、
元々のダッフルコートには着くはずの無い素材とディテールという相反するデザインを共存させる事で、
新しい機能性とカッコ良さを持ったコートに。
また、このポケットは現在のライフスタイルに合わせて電話とクレジットカード等を携帯できるデザインになっています。
シルエットは見た目通りのオーバーサイズ。
ゆとりのあるシルエットは昔の少し野暮ったいダッフルコートを感じさてくれせます。
オーバーサイズであることにより、厚手のニットを中に着込む事も出来、
さらにトグルボタンを閉めると真冬でも暖かく着用して頂けます。
ただ、閉めてスッキリとした印象で着用するのもカッコイイですが、
個人的にはオーバーサイズを活かしてフロントを開けてバサっと着用するスタイルがオススメです。
木製のトグルもいいアクセントになっています。
フード部分を絞れるドローコードも備えつけられており、細部にも拘るマルジェラらしいディティールです。
素材には上質な極細繊維のウールとナイロン糸を柔らかく織り上げています。
さらに織り上げた生地を起毛させ毛羽立たせることでマルジェラらしいビンテージ感のある生地に仕上げています。
衣服の歴史からエッセンスを抽出し、しかもそれぞれを対等に扱い新しい服を創造する。
衣服の再構築・再定義を掲げているマルジェラらしい最高のアイテムです。
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