
今週末からジェフリー B.スモールの新作アイテムがHUES 3rd floorで発売予定です。
今回は、その発売の前にジェフリーのアトリエに行ったお話をしたいと思います。
是非、お付き合いください。
ジェフリー B.スモールが約2年半ぶりに展示会を行うと言う事で、
今年6月末、イタリアのCAVARZERE(カヴァルツェレ)に行ってきました。
HUESとしても実に2年半ぶりの海外展示会。
COVID-19のパンデミックが始まってからファッション界でも様々ことが変わり、デジタル化が進んでいます。
オンラインでの展示会やアイテム数を絞った国内展示会、現地に向かわずとも新作を見れるようになりました。
ただ、僕自身、この2年間の間、ジェフリーのデジタルプレゼンテーションに違和感を感じていたのは事実です。
触っただけで分かるジェフリーならではの素材達、袖を通した時の感動、そしてデザイナーの考えている事。
それをデジタルで理解することに難しさを感じたこの2年間。
時代と逆行したその違和感を確かめる為にもジェフリーに会いにイタリアへ向かいました。
ちなみに、ヨーロッパへ向かうにも飛行機の減便や帰国時の陰性証明取得など様々なことが変わっていて一苦労。
そのようなハードルの中、今回、日本からジェフリー B.スモールのアトリエに訪れたのは、当店を含めて2店舗のみらしいです。
実に4年ぶりに訪れるカヴァルツェレ。
2018年にジェフリーのアトリエに行った時の事もHUESのBLOGに掲載してますので、
是非、こちらもご覧下さい。
昨年2021年にジェフリーは新しいアトリエを作りました。
以前のアトリエから車で10分ほど離れた工業地帯に新しいジェフリーのアトリエはあります。
新設されたアトリエは、既存のアトリエという規模感ではない体育館位の広さでした。
その名も「GBS Superworkrooms」。このroomsという複数系なのがポイントです。
先に伝えておきますと、
今回が新しいアトリエのお披露目ということでアトリエ内外の撮影はまだNGでした。
画像を期待していた方は、ごめんなさい。
ジェフリーの公式のINSTAGRAMで新しいアトリエの様子がちょこちょこアップされていますので、
そちらをご覧いただければと思います。
ですので、今回はほぼ文章のみです。皆様に想像を膨らませてもらえればと思います。
話を戻しますと、
その体育館ほどの広さのアトリエは、ジェフリー B.スモールの歴史そのもの。
まず、入口の扉を開けるとまず階段を登るのですが、
その階段沿いにこれまでのジェフリーの記事のアーカイブや歴史年表が並んでいて
これまでのジュフリーの軌跡が来客者を迎えてくれます。
アトリエ内は、3つの部屋に分かれてます。
まず一つ目の部屋がワークルーム。
このワークルームで、これまで同様に職人さん達が一点一点洋服を手作業で作っています。
変わったのはそのシステム。ジェフリーの個性の一つであるアトリエでの手染めのダークダイ。
昔からジェフリーは、環境を考えた方法で染料を選び染色していましたが、
この新しいワークルームでは、染料ごとに排水処理を変えて、染色後の水も100%真水に戻せるシステムを確立。
それは昨今のサスティナブルというトレンドではなく、ジェフリーが昔から実現させたかったモノ作りのやり方。
ここまでやるインディペンデントなデザイナーは聞いたことがありません。
このシステムを確立してからジェフリーのハンドダイはますますパワーアップしていました。
そして、二つ目の部屋がショールームスペース。
ここにジェフリーが作った新しいアイテムたちが並べられていました。
広々とした空間に凛と並べられた新作の洋服達。数年前のパリの展示会を思い出させるアイテムラインナップ。
手でスタンプダイしたコロンビーナの生地、バタフライ柄のシルク、軽やかなウールで仕立てたカーゴパンツ等。
そしてケミカルトリートメントを行わず、ナチュラルカシミアにアクシデンタルハンドダイしたカシミアクルーネック。
パリコレクションでモードを発信し続けたテーラーブランドとしての真骨頂。
最後の部屋は、アーカイブルーム。
この部屋には、これまでのジェフリーが発表してきた洋服達、そしてこれまで名だたる生地メーカーと作ってきた生地が並んでいます。
それはもう宝の山。現在では既に作れなくなったり、価格が高騰してしまった生地達が大事に保存されています。
ですので、今回はそのアーカイブの中から数点スペシャルピースを製作してもらっています。
生地ストックの都合上、1点のみしか製作できない等ありますが、そこも含めてスペシャルピースと思っていただければ。
進化するモノ作りと変わらないコンセプト。
このBLOGを作るにあたり4年前に書いた記事を久しぶりに読み直してみましたが、
ジェフリーのモノ作りにおける姿勢は1mmもずれず全く当時のまま。
よりストイックに自分の理想とするモノ作りのシステムと環境の進化を実現させていました。
ジェフリーが作る洋服は、生地の生産者、アトリエの職人達、デザイナーであるGeoffrey、
そして最後にその洋服を手にした着用者によって作られる服。
作り手が着用者の事を想い製作し、着用者も職人のハンドメイドを感じる人が人の為に作る洋服達。
そうやって作られた洋服達が今週末、約1年ぶりにHUESに到着します。
今回は、久しぶりに当店らしく多数のラインナップが登場予定。
明日、今回到着したアイテムをUP予定ですので、是非、そちらもお楽しみに。
なお、HUES 3rd floorをご覧になりたい方は、ご来店時にHUES 1st floorにてお申し付けください。
※Geoffrey B.Smallの商品は、ブランドの意向によりお値段の掲載ができません。
ご質問や気になるアイテムがあるお客様は、メールかお電話にてお問い合わせ下さい。
HUES 3rd floor
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