今シーズンからスタートしたばかりの「カームレンス」
そのコレクションには、明らかにヴィンテージの魅力が息づいています。
ここでの「ヴィンテージ」は、単に古いものを意味するのではありません。
それは、洋服の長い歴史とその背景、そしてその魅力を指しています。
デザイナー、熊谷さんが30年に渡って培ってきた感性と経験。
それに、日本が誇る伝統の技術や物作りの哲学が、カームレンスの各アイテムに織り込まれています。
この歴史の深さと技術の組み合わせが、カームレンスの洋服をシンプルながらも、他にはない独特の雰囲気で包み込んでいます。
今日はそんなカームレンスから新たに入荷した2型の特別なコートをご紹介します。
まずは今回のコレクションの象徴でもあるバルマーカーンコートからご紹介を。
BRAND: calmlence
SIZE: 1.2
COLOR: Black
Material :コットン50%ウール25%リネン25%
PRICE: ¥330,000-In Tax
日本ではステンカラーコートとも呼ばれるスタンダードなアイテムを、シンプルなデザインながら独特なサイズバランス、
そして最高級の素材と熟練の仕立てを融合させた、カームレンスならではのコートに仕上げています。
まず、このコートを象徴する素材のご説明から。
織物の産地として世界的に有名な尾州で、職人の手により一点一点丁寧に製作されています。
使用しているのはダブルフェイスシャギー素材で、表裏の縦糸には太番手の最高級ウールカシミヤを使用し、
緯糸の前面にはアルパカが贅沢に織り込まれています。
さらに、シャギー加工を施し、起毛感や温かみ、光沢感を引き出しており、保温性の高めた仕上がりとなっています。
また、ダブルフェイス(リバー素材)とは、2枚の織物を1枚に織り上げ、どちらの面も表として使用できる素材を指します。
このコートの仕立ては、日本の職人の技により、リバー素材の特性を活かしています。
リバー縫製は2枚の布を1枚として縫う手法であり、この縫製技法を用いることで、
素材の良さを裏側にまで感じることができるのが特徴です。
しかしながら、calmlenceは、着用時の快適性をより追求する為に、あえて裏地を部分的に採用し、縫製の方法にも工夫を凝らしています。
リバー素材のふんわりとした質感と、リバー縫製による軽い仕上がりは職人の技術が詰まったカームレンスならでは生地に仕上がっています。
ベースの仕様はクラシックなバルマカーンコート。
袖はラグランスリーブ、ウエストにはベルトが付属します。
襟は立てることができ、ボタンで固定していただけます。
使用している釦は、皮付きのまま削られた珍しい水牛釦です。
ボタンの取り付けにはcalmlenceのこだわりが。
糸の遊びを取ることで、着脱を容易にしています。
続いて着用感を。
袖を通すと軽やかさと柔らかさを体現させてくれます。さらにしっとりしていて、温かい。
コートを着るという感覚を一変させてくれる着用感です。
calmlenceのコートは、最高級の素材と熟練の仕立ての融合から生まれ、
その驚異的な軽さと柔らかさにもかかわらず、圧倒的な暖かさを誇ります。
その極上の着心地と温かさを持つのが、calmlenceのバルマーカーンコートです。
その上、このコートは全て天然素材で作られており、使用するたびに独特の風合いが増して、
持ち主の特徴を持った唯一無二の一着へと進化します。
続いて、もう1型コートをご紹介します。
BRAND: calmlence
ITEM: LONG SACK COAT (JACKET001)
SIZE: 1.2.3
COLOR:Black
Material :コットン50%ウール25%リネン25%
PRICE: ¥159,500-In Tax
calmlenceならではのロングサックコート。
サックコートは中世イギリス起源の背広の一種で、現代の解釈で様々な進化を遂げています。
そんなサックコートをcalmlenceはクラシカルでありながらも洗練された1着に仕上げています。
特徴は四つボタンデザイン、そしてボタンの取り付け方にも工夫があり、
糸の緩みを防ぐ力ボタンを裏側に配置。
袖裏は手縫いでの仕上げが特徴。
ボタンの上部にはホックが取り付けられ、着方の変化を楽しむことができます。
デザインはシンプルでノスタルジックな雰囲気があり、デザイナーの拘りの素材と仕立てがブランドの世界観を強調しています。
素材は、織物の産地として世界的に有名な尾州の職人によって製作されました。
ケンピ混紡の毛糸を追撚し、絣の糸を表現。さらにリネンをランダムに交織し、洗いをかけて凹凸感を出しました。
ケンピは染めない粗野な繊維で、白い部分を形成します。製品仕上げ後、手洗いと天日乾燥でヴィンテージ感を強調しています。
ディティールの素材もブランドのこだわりが感じられます。
身頃とポケットの裏地は経糸キュプラと緯糸レーヨンのフラワージャガード、
袖裏は滑りの良いコットンキュプラ、釦は皮付き水牛から作られています。
フラワージャガードは後染めで擦れたヴィンテージ感を持ちます。
続いて着用感を。
シルエットは、バルマカーンコートと比べるとすきっりとしたフィット感です。
ボタンを閉めるとよりシャープな印象に。
トップのボタンを留めれば、calmlenceらしい表情に。
ボディだけでなく、アームも少し細めです。
スタンダードなシルエットにcalmlenceならではの素材とディテール。
この着心地を是非一度お試しください。
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