極限まで洗練されたギア要素を持つ"究極のウェア"を開発、そしてリリースを続けるアクロニウム。
デザイナーのエロルゾン・ヒューはNIKE ACG、ARC'TERYX VEILANCE、Stone Island等のデザイン、アドバイザーとして携わった経歴を持ちます。
そして、先日から展開開始したACRONYM SS-20 COLLECTION
その中から、今回ご紹介するのはアクロニウムが提案する要素を詰め込んだ究極の一着、通称"オペレーションジャケット"
アイテム内に幾つものディテールが隠されているので、長い文章となりますが、お付き合いいただければ。
BRAND : ACRONYM
ITEM : 3L Gore-Tex® Pro Interops Jacket (J1L-GT)
FABRIC : 3L GORE-TEX® PRO [Next generation technology]
(70% PA, 30% ePTFE)
SIZE : S , M
PRICE : ¥326,000+tax
ブランドの歴史の中で1999年から2001年の間に製作された史上初のジャケット"J1A"をベースとしたこちらのコート。
J1AはACRONYMの始まりでもあり、完成されたデザイン。
その洗練されたシルエットと機能美は今日の全てのモデルの原型となっています。
そのJ1Aをベースに丈を長くしたJ1L-GT。
よりアウターらしさを追求し、肌寒い今の季節はもちろん、インナーを組み合わせることで真冬までカバーする汎用性。
さらには計10個のポケットを搭載した収納力はバッグいらず。
ACRONYMは究極のウェアを開発していますが、時にはその機能性から究極のトラベルウェアとも呼ばれます。
まずは、特徴的なデザインとしてアシンメトリーに配置されたフロントの立体ポケット、「Flak Pocket」
止水ジップを施した上からの収納に加え、サイドにもガンポケットのように手が入る2つのスペースを形成。
その上の胸ポケットは右側は大きく取られた1ポケットですが、左側のみ「Lipstick Pocket」を採用。
その名の通り、内よりにリップクリームや、Air Podsが入るほどの小さなポケットと、やや大きめのポケットでセパレートしています。
腰に配された左右のポケットは内部で前後に分かれており、中でモノを分けることができます。
また、内側にも片方にポケットを仕込んでいます。
実用的なポケットと、それらを支えるのが最先端の生地。
素材にはGORE-TEX素材の中でも最高峰の機能性を持つ、最先端のGORE-TEX Proを使用。
3レイヤーシステムと呼ばれる独自の3層構造の生地は防水性、防風性、そして透湿性を保証します。
また、GORE-TEX Pro ガーメントは、非常に丈夫なデザインとなっているため、長年にわたって保護性能が維持されます。
横なぐりの雨でも猛吹雪でも、GORE-TEX Proのガーメントなら問題なし。
過酷な環境下でも信頼できる防水耐久性を長期間維持します。
また、汗を水蒸気の形で外に発散する優れた透湿性は中で蒸れることなく、常に乾いた状態を維持します。
温度を下げる一番の原因と言われる風もシャットアウトし、身体をしっかりと保護。
環境にとらわれず着用を可能にしています。
また、最新のゴアテックス素材をいち早く使うことが許されているACRONYM。
今回も3L GORE-TEX Pro [Next Generation Technology]と称し、
前世代のプロよりも堅牢度、そして通気性を最大約28%向上させています。
そして、ここからオペレーションジャケットと呼ばれる特徴的なディテールをご紹介。
ジャケットの袖口から携帯を片手で取り出せる特殊スナップを仕様したポケット「Gravity Pocket(グラヴィティポケット)」
グラビティ(重力)を利用して、袖のポケットに入れたモノがストンと下に落ちてくる仕様。
携帯やそれ同様の大きさのものが収納でき、左右の袖口に施されています。
オリジナルの立体的な仕立てのフード「Storm Hood(ストームフード)」
立体形成のフードが頭部をカバーして雨風を完全に遮断します。
また、内部のワイヤーシステムと連結した後頭部のコードを絞ることで、より頭にフィットしながら、
被った状態でも視界が遮られることなく顔の向きに連動して動いてくれるというもの。
フードは取り外しができ左袖のポケットにコンパクトに収納することができるので、急な天候の変化にも対応します。
フードを外してステンカラーコートのように着ることも。
ネオジウム磁石入りのイヤホンを固定しておける取り外し式のタブ「Forcelock(フォースロック)」
左右テープ処理されており、付け替えが可能。
オプションのACRNMタグにして、アクセントを加えても。
右側のサイドポケットの後ろにある大きく広がるスリットジップをあけると、
コートを着たままバックを背負える「Interops」ディテール。
アクロニウムの特許であるこの仕様は、バックを雨などから防ぎつつ、腰回りの可動域も広げます。
逆側のジップを開けるとプリーツが現れ、さらにウエストに幅をもたせることができます。
内側の襟元にあるジップと、袖口にフープをつけていますが、
これらはACRONYMの他のジャケット類とドッキングを可能にする「Modular System(モデュラーシステム)」
ミドルレイヤーのアイテムと組み合わせることでさらなる機能性をプラスします。
ジャケットを着用しない時にコンパクトに背負える着脱式のストラップ「Jacket Sling(ジャケットスリング)」を搭載。
室内外の温度調節や気候の変化によって、ショルダーバッグのように背負うことができます。
「Jacket Sling」のストラップ、ドローコードの留め具には「Speedlook(スピードロック)」と呼ばれる、
黒い部分を引くと締まり、緑の部分を引っ張ると緩むというイージーな調節を可能にするディテール組み込まれています。
フロントには三段階でファスナーを配置。
胸元までの止水ジップに、一番長く取られた真ん中のジップ、そしてハイネック仕様になるトップのジップ。
それぞれ、合わせるアイテムやスタイルによって開け具合を調節する用途と、ハイネックにすることで、防寒、防風に対する効果も発揮します。
また、真ん中のジップは、消防士が熱を持った上着を瞬時に脱ぎ捨てられるようにワンクリックで全開になるZIP「Escape ZIP(エスケープジップ)」を採用。
一番上まで上げ、固定されたところからさらにもう一段階グッと持ち上げることで、ジップが上からも開く仕様になっています。
スポーティーなスタイルからモードにも対応するデザイン。
人体工学のもと作られたシルエットは動きを制限することのない立体パターン。
ノンストレスであり、あらゆる環境に対応する一着。
まさに"究極のウェア"の一つと言えるアイテムです。
※着用スタッフ175cm 60kg サイズS着用
様々なディテールを持たせつつも洗練された見た目。
「インターフェイスは、進化すると透明になる」
エロルゾン・ヒューは、敬愛するSF作家のWilliam Gibsonのこの言葉をデザインのモットーにしています。
現代ではスマートフォンが当たり前になったように、
考えられるあらゆる能力を秘めながらも誰の印象にも残らない服が彼の理想形。
そのコンセプトを元に現代に形作られた一着を是非。
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