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Jul. 06. 2020

【YouTube】 “TAGLIOVIVO(タリオヴィヴォ)”について解説

みなさん、こんにちは。 今回はイタリアのレザーブランド、タリオヴィヴォのブランドについてご説明します。   国内では限られた店舗のみの展開。 また、いわゆるアルチザンブランドの一つでもあります。 タリオヴィヴォ […]

【YouTube】 “TAGLIOVIVO(タリオヴィヴォ)”について解説

みなさん、こんにちは。

今回はイタリアのレザーブランド、タリオヴィヴォのブランドについてご説明します。

 

国内では限られた店舗のみの展開。

また、いわゆるアルチザンブランドの一つでもあります。

タリオヴィヴォのご説明の前に、アルチザンというワードについて軽く触れておきます。

そもそも、アルチザンとは日本語に訳すと職人という意味です。

工場で大量生産するのではなく、職人が自分たちの手と技術によって一点ずつ作ることをアルチザンと呼び、

そうやって物作りをするブランドを総じてアルチザンブランドと呼びます。

今回ご紹介するタリオヴィヴォもそのアルチザンブランドの一つです。

 

ブランド名のタリオヴィヴォとはイタリア語で切りっぱなしという意味です。

 

レザーの一番最初の状態を見ていただけたら分かりやすいのですが、このようにまさに切りっぱなし。

ここから本来は、動物が生きていたときについた傷の部分などを取り除くんですけど、タリオヴィヴォはあえてその傷を残します。

また、そこにわざわざハンドステッチを加えたりすることもあります。

要するに、革本来の自然な姿そのままを、作品に仕上げたいという思いから名付けられたブランド名。

そして幼い頃から革に囲まれて育ち、レザーの事を知り尽くしたデザイナーによってタリオヴィヴォは作られています。

まずはタリオヴィヴォのデザイナーについてご説明します。

デザイナーはイタリア人のジョルダーノ・ラペーニャ。

現在おそらく35歳ぐらい。

生まれはイタリアの結構南の方にあるバーリという街でして、このバーリは古き良きイタリアをイメージしてもらえれば。

また紅の豚に出てくる情景を想像してもらえればピッタリです。

そして今でもそこにアトリエを構えて日々製作しています。

 

おじいさんも、お父さんもレザーの仕事をしてまして、

なんでしたら、いとこもレザー関係の仕事をしているそうで、一家代々レザーに関わる家系です。

そういう環境なので、小さい時から当たり前にレザーに触れて育ったそうです。

なので自然とレザーの知識を身につけたのでしょう。

 

その後、大学で考古学を専攻し、卒業後にお父さんがやってました鞄を製造する会社に入り、

そこで鞄作りの基礎を学んだそうです。

アルチザン系の鞄って結構使いづらいものが多いんですけど、その時の鞄作りの基礎があるので、

タリオヴィヴォのバッグはレザーの雰囲気が特殊にも関わらず実用性も兼ね備えた作りになっています。

 

そして、何と言ってもタリオヴィヴォの特徴は、使っている革です。

イタリアの一流タンナーの革を使っているんですけど、その中でもブランドを象徴する革がクラッタレザーといわれる馬革です。

クラッタレザーと言われてもピンとこない方もいらっしゃるかと思いますが、

コードバンという言葉は聞いたことあるのではないでしょうか。

コードバンというのは馬のお尻の部分を指すんでけど、

クラッタレザーはそのお尻から太ももにかけた部分をクラッタレザーと呼びます。

このクラッタレザーの特徴はお尻の部分が少しツルッとしており、そこから下の太ももの部分はちょっとざらっとしています。

この二つの異なる風合いを一枚の革で楽しめるのがクラッタレザーの醍醐味です。

 

しかも、tagliovivoはそのクラッタレザーにさらに自らの手で加工を施し、tagliovivoだけの独自の表情を持つ革を作り出しています。

例えば、その加工っていうのが、機械を使わず手作業でなめしや色入れを行なってツヤ感を持つ革を作り出したり、

その色入れをした革の表面を削いでムラ感ある革に仕上げたりしています。

 

また色入れって言いましたが染色方法も独特。

例えばクルミや泥など自然にあるもので革を染めています。

これらはレザーを知り尽した、tagliovivoにしか作れない独自の革です。

 

素材の次に制作方法もtagliovivoならではのやり方。

デザイナーのジョルダーノ氏と同じく、バーリでアトリエを構えるカバン職人と一緒に鞄を作っています。

その職人っていうのは元々某メゾンブランドの鞄を請け負っていた一家代々の鞄職人。

その職人がミシンで1点づつ丁寧に作って、ジョルダーノは手縫いの部分やアイコンのメタルパーツの製作を行っています。

 

メタルパーツはブランドのアイコンでもあります。

200年前の錬鉄チェーンを、叩き直して、tagliovivoのバッグに取り付けています。

およそ18世紀後半から19世紀の鉄は今とは作り方が異なり、簡単に言うと鉄分の量が違うので鈍く黒ずんだような質感。

このヴィンテージメタルならではの雰囲気とレザーのコントラスト、これもtagliovivoの特徴の一つです。

 

 

ここからは代表的なモデルを参考にディテールをご紹介。

こちらは当店別注のスモールヴォヤージャーというモデル。

素材にはマットな質感と色むらのあるクラッタレザー。

このクラッタレザー使っていくと光沢が増し、アジが出るといった経年変化もぜひお楽しみ下さい。

 

中央には先程ご紹介したメタルパーツ。

ずっしりと重たいメタルが取り付けられています。

 

内側を開けると、内ポケットが一つ。

そしてロウ引きされたヴィンテージリネンのライニングが施されています。

このリネンは色移り防止の役割も果たします。

こういったレザーの雰囲気に負けない実用性のある作りもtagliovivoの特徴です。

 

お次はレザーウォレット。

見ていただきたいのは独特な表情のこの素材。

使われているレザーは先ほどの素材加工の話であった、手で色を入れて、表面を削いで、

色むらのある表情を作り出したtagliovivoにしかないレザーです。

この雰囲気に合わせて抜群の機能性。

大容量に加えポケットも多くついています。

 

こういった独自のレザーの表情を生かしながら、使いやすさを考えた実用性も兼ね備えているのが、

タリオヴィヴォの作品の魅力ではないでしょうか。

 

今回はtagliovivoのブランドについてご紹介させていただきました。

昔のヨーロッパではデザイナーというのは職人を意味していたそうで、

物作りを全て分かった上で作品を作る人をデザイナーと呼んでいた話もあるそうです。

まさに、革のことを知り尽くしたジョルダーノはデザイナーであり職人。

そのジョルダーノが作るtagliovivoの作品をご興味ある方は是非一度ご覧ください。


オンラインショップにも掲載してますので是非チェックしてみてください。

→tagliovivo ONLINE SHOP ページ

 


最後に、今年五月に発売して大反響いだだきましたtagliovivoの当店限定レザー巾着を再入荷決まりました。


詳細は後日こちらのBLOGまたはSNSにてアナウンスいたしますのでお待ち下さい。

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