HUESではこの秋、新ブランドの取り扱いがスタートします。
ブランド名は SAPIO(サピオ)。
本日 10月9日 より店頭・オンラインにて展開いたします。
SAPIO(サピオ) は、イタリア・ミラノを拠点に、サルトリアル(仕立て)の技術を現代的な構造で再解釈するブランド。
デザイナーは、Rick Owens のデザインチームで約18年にわたり中枢を担い、“右腕”とも称された Giulio Sapio(ジュリオ・サピオ) です。
SAPIOはパンデミックの最中、ジュリオ・サピオは“移動型ショールーム”という新しいな形で、コレクションを発表しました。
一台のバンのトランクを“コンテナ”に見立て、イタリア各地を旅しながら、最小限のワードローブを自らの手で運び、届けていく。
それは今までの展示の形ではなく、「作り手が責任を持って服を見せ、渡す」という、ものづくりの根本を見つめ直す行為でした。
過剰なサンプルや移動を排し、服の本質——素材の手触り、構造の美しさ、そして身体に宿る着心地——へと視線を戻すための試みでもあります。
この探究の延長線上に生まれたのが、2021年に正式にスタートした SAPIO。
職人的な手仕事と建築的な構造、その交差点に新しい可能性を見出す。
SAPIOは、衣服という日常のアイテムを通じて、“着る”という行為に再定義を試みています。
SAPIOの服づくりは、 「削ぎ落とすことで、美しさが浮かび上がる」 という逆説を、徹底した仕立ての精度によって実現しています。
無駄を削ぎ落とすことは、単にシンプルにすることではありません。
一つひとつの線、一つの縫い目、そのわずかな余白まで計算された設計の中で、 形そのものが語り始める。
声高に主張せずとも、構造が美を生み出す。
そうした強さと、確かなテーラリングの技術が、 SAPIOというブランドの核にあります。
それでは入荷ラインナップをご紹介します。
今回HUESに届いたのは、構造と造形の対話を感じさせる7型。
■ FUR PONCHO
体を包み込む立体的なフォルムが印象的なポンチョ。
滑らかなファーフリース素材を使用し、ボリュームを持ちながらも軽やかな着用感に仕上げています。
肩のラインや裾の動きに、SAPIO特有のパターン設計が光ります。
■ V-NECK KNIT
深めのVネックと、しなやかに落ちるリブ構造が特徴のウールニット。
身体の動きに沿って柔らかく形を変える設計で、インナーにも一枚でも対応できる万能なアイテムです。
■ REGULAR FLOWER SHIRT
サピオの精緻なカッティングを感じられるシャツ。
繊細なフラワーモチーフがプリントされ、構築的なラインの中に詩的な柔らかさを漂わせます。
襟の開き方や肩の傾斜など、細部までミリ単位で調整された仕立てです。
■ WRAP SKIRT
ラップ仕様による自由なレイヤードが可能なスカート。
タックの取り方や重なりの角度が美しく、身体の動きに呼応するようにドレープが生まれます。
性別を超えて着こなせる、構造美の象徴的な一着です。
■ JOGGER PANTS
クラシックなスラックスの要素を、モダンなジョガーシルエットに再構築。
裾の絞りや縫製線の配置が計算され、カジュアルな印象の中にも緊張感が宿ります。
同素材のトップスとのセットアップもおすすめです。
■ HEEL BOOTS
直線的な木型と、控えめながら確かな存在感を放つヒールブーツ。
マットなレザーの質感と流れるようなラインが美しく、ジュリオのテーラリング的アプローチが感じられる一足です。
■ MINI BAG, MINI BAG TYPE 2
柔らかなカーフレザーを用いたミニバッグ。
ストラップの長さや開口部の処理など、構造的な美しさを細部まで追求。
小さなプロダクトの中にも、SAPIOの哲学が宿ります。
縫製、アイロン、裁断。
その一つひとつの精度によって“美しさの根拠”を積み上げていく手つきは、クラフトとモードのあいだに静かに橋をかけています。
日常においても特別すぎず、フォーマルの場でも決して借り物に見えない。
着る人自身の体温によって完成していく服。
それが、SAPIOというブランドです。
ぜひ、この機会にお試しください。
HUES 2nd floor
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