今日はGeoffrey B. Smallからなジャケットのご紹介を。
世界でわずか8着のみ制作された、非常に特別なピースです。
ITEM: handmade 1920's double-breasted partially lined jacket with top flap pocket and hand padstitched lapels and handmade Fontana horn buttons and silk handstitched buttonholes and special patterned tape finishing
FABRIC: hand wash Luigi Parisotto " 56% wool, 44% cotton with Ezio Ghiringhelli paisley lining and Bemberg lining
COLOR: hand wash navy blue
SIZE: S
このジャケットのデザインの源流は、Geoffreyが長年研究してきたクラシックテーラリングのアーカイブにあります。
ベースとなっているのは1920年代のダブルブレストのリバースフロントパターン。
既製服がまだ主流ではなかった時代、服は仕立て屋によって一着ずつ作られるものであり、テーラリングは高度な職人技術の結晶でした。
1920年代は、硬い構造の服からより身体に寄り添う柔らかな仕立てへと移行していった時代でもあります。
構築的でありながら、着る人の身体と共に動く自然なシルエット。
Geoffrey B. Smallは、その時代のテーラリングが持っていた思想を現代に蘇らせようとしています。
単なるヴィンテージの再現ではなく、当時のパターンを研究し、現代の素材と身体感覚に合わせて再構築すること。
それがGeoffreyのテーラリングです。
使用されている生地は、イタリア・ヴィチェンツァ州サルチェードに拠点を置くLuigi Parisotto社による特別なテキスタイル。
ウール56%、コットン44%で構成されたシーズンの垣根を越えて、年間を通して着用できるラグジュアリースーティング生地。
独特の凹凸を感じる織りが特徴で、軽やかさと程よい構造感を兼ね備えています。
重すぎず、かといって頼りなさもない。
季節を問わず着用できる絶妙なバランスを持つ素材は、日常に自然と馴染みながらも、確かな存在感を放ちます。
歴史的なパターン、限られた数量、そして選び抜かれた生地。
そのすべてが重なり合い、ジャケット以上の意味を持つ一着に仕上がっています。
裏地にもまた、Geoffreyらしい物語が込められています。
身頃のライニングには、ヴァレーゼのEzio Ghiringhelli社によるジャカード織のヴィスコース生地を使用。
上品な織り柄としなやかさが特徴です。
袖裏には、コモのTessitura Mauri社が手掛けるキュプラ・ベンベルグタイプの生地を採用し、袖通しの良さと軽やかな着心地を実現しています。
この2種類の裏地を使い分けることで、着用時の快適さだけでなく、美しいドレープも生まれています。
さらに、このジャケットはカヴァルツェレのGBSワークルームで特別なウォッシュ加工が施されています。
生地を丁寧に手洗いし、形を整えながら時間をかけて乾燥・仕上げることで、自然なエイジング感と柔らかな落ち感が加わっています。
新品でありながら、どこか着込んだような表情を持つのが特徴です。
構造面では、伝統的なテーラリング技術を徹底的に採用。
フロントと襟にはクラシックなキャンバスとホースヘア芯地を使用し、内部には1000針以上にも及ぶハンドパッドステッチが施されています。
この手仕事によって、ラペルと襟に自然な丸み(ナチュラルロール)が生まれ、立体的で柔らかな表情を作り出しています。
ポケットはすべてハンドカットで仕立てられたベソムポケットやフラップポケット、ウェルトポケット仕様。
センターベントも手作業で丁寧に縫製されています。
また、主要な縫い代には約2.5cmの余裕が設けられており、体型に合わせたサイズ調整が可能です。
ボタンには、イタリア・パルマの名工Claudio & Cinzia Fontanaによるリアルコロゾボタンを使用。
これをGeoffreyのアトリエで一点一点手染めしています。
さらにボタンホールは、Bozzolo Reale Milano Setaのシルク糸を用いて手縫いで仕上げられています。
一つのボタンホールに10〜13分を要する、非常に贅沢なディテールです。
ブランドラベルにも特別なこだわりがあります。
トッレグリアのMion SpAが製作したこのラベルは、ラグジュアリー業界で初めてポリエステル糸を完全に排除した純シルク製。
取り付けもすべて手作業で行われています。
続いて着用感を。
肩周りは過度な構築を感じさせない柔らかなラインで、身体の動きに自然に沿うシルエット。
ウエストには緩やかな絞りが入り、クラシックなダブルブレストジャケットらしい立体感を生み出しています。
フロントはやや高めの位置でボタンが配置されており、視覚的に上半身を引き締めながら、
裾に向かってわずかに広がるバランスの良いシルエットを形成しています。
背面はセンターベント仕様で、腰回りの可動域を確保しながらも、背中に自然なドレープが生まれる設計です。
着丈はジャケットとしてはやや長めに設定されており、クラシックなテーラリングのバランスを保ちながら、パンツとのレイヤードにも奥行きを生み出します。
身体に沿いながらも決して窮屈さを感じさせないライン。
構築的でありながら柔らかく、そして着る人の動きによって表情を変えていくシルエット。
このジャケットが持つテーラリングの魅力です。
1920年代のテーラリングを現代に蘇らせるデザイン。
イタリア各地の職人やメーカーとの協働による素材選び。
そしてカヴァルツェレのアトリエで積み重ねられる手仕事。
それらすべてが重なり、この一着は完成します。
Geoffrey B. Smallが追求するテーラリングの深さを、ぜひこのジャケットで体感してください。
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HUES 3rd floor
福岡市中央区警固1-15-28
092-717-6074

















