今回ご紹介するのは、Geoffrey B. Smallの最新シリーズ “Evolution XI” に属するモデル EV11J02。
このジャケットは、世界でわずか 11着のみ 制作された希少なリミテッドピースです。
Geoffrey B. Smallは、長年にわたるテーラリング研究とヨーロッパのクラシックな仕立て文化を背景に、現代における新しい衣服の価値を提案し続けているデザイナーです。
彼の服作りは、単なるデザインではなく、素材、工程、そして時間そのものを含めた“プロセス”としての衣服。
今回ご紹介するジャケットもまた、その思想を色濃く反映した一着です。
ITEM: handmade single breasted special modified notch lapel fully lined 3 button jacket with front welt pockets, double back vents and hand-stitched silk buttonholes and Fontana buttons
FABRIC: hand dyed Luigi Parisotto "Venezia" Super 120's double twist Pure Luxury Cotton shirting
COLOR: hand dye dark brown
SIZE: XS, S
このジャケットはGeoffrey B. Smallが提案する
スポーツ / ドレス / トラベル
という三つの要素を融合させた 新しいジャケットコンセプトの一着でもあります。
従来のテーラードジャケットが持つ 構築的な美しさを保ちながら、 より軽く、より自由に動ける新しい提案です。
まず、このジャケットの核となるのは、 イタリア・ヴィチェンツァ州サルチェードに拠点を構える テキスタイルメーカー Luigi Parisotto社 による特別な生地。
世界中のメゾンや研究機関からも信頼を集める この工房がGeoffrey B. Smallのためだけに織り上げたのが “Venezia” Super 120's ダブルツイスト・ラグジュアリーコットン。
Super120'sクラスの極細糸を使用した ダブルツイスト(双糸)構造によって織り上げられたこの生地は、 コットンでありながら非常に繊細な表情を持ちます。
触れた瞬間に感じるのは ウールのような柔らかな滑らかさと、 上質なコットン特有の自然なハリ。
軽やかな生地でありながら しっかりとした構造を持つため、 ジャケットとしての立体感を保ちながら 身体に柔らかく馴染んでいきます。
裏地には ピュアキュプラ(Bemberg)タイプの高級裏地を採用。
軽く滑らかなこの素材は、 ジャケット内部の摩擦を抑え、 袖を通した瞬間の心地よさを生み出します。
見えない部分にまで 着用者の快適さを追求する姿勢は Geoffrey B. Smallの服作りを象徴するものです。
このジャケットは完成後、 ヴェネツィア近郊カヴァルツェレにある Geoffrey B. Smallの工房 GBSスーパーワークルーム で仕上げられます。
ここで行われるのが ブランドの象徴とも言える 手染めによる仕上げ工程。
このジャケットは 16時間以上に及ぶ特殊な手染め工程を経て完成しています。
染料を何度も重ねながら 時間をかけて生まれる色の奥行き。
その結果として現れるのは 均一ではない、わずかな濃淡と陰影。
まるで長い年月を経て生まれたような 自然なパティーナ(経年の風合い)が ジャケット全体に宿ります。
この色ムラや色の密度の違いは 欠陥ではなく、 手染め特有の個性として意図されたもの。
一点一点が微妙に異なる表情を持つため、 すべてのジャケットが 唯一無二の存在となります。
ラペルには リニアシーム構造と呼ばれる新しいディテールを採用。
この直線的な縫製ラインが ジャケットの立体感を保ちながら 軽やかな印象を生み出します。
ディテールには Geoffrey B. Smallならではの 卓越した手仕事が凝縮されています。
ポケットには
・ハンドカットのベソムポケット
・カーブしたダイアゴナルウェルトポケット
・内側のベソムポケット
などが配置され、 それぞれが丁寧に裁断されています。
さらにそれらのポケットは すべて同素材のコットン生地で裏打ちされており、 強度と耐久性を高めています。
背面には ハンドカットのダブルサイドベンツ。
動きやすさを確保しながら ジャケットのシルエットを美しく保つための仕様です。
また主要なフィッティング部分には 2.5cmの余裕を持たせた縫い代が確保されています。
これは将来的なサイズ調整を可能にするものであり、 長く着続けるための配慮でもあります。
服を「消費するもの」ではなく 時間をかけて着続けるものとして捉える Geoffrey B. Smallの思想がここにも表れています。
ボタンには イタリア・パルマの名門ボタンメーカー クラウディオ&チンツィア・フォンタナ による特別製作の リアル・コロゾナットボタンを採用。
天然素材ならではの深い質感と 独特の温かみを持つボタンです。
さらにボタンホールは ロイヤルコクーンミラノシルク によるシルク糸を使用した 完全ハンドステッチ。
ひとつのボタンホールを仕上げるために 12〜14分もの時間を要する 極めて贅沢な仕様です。
内側には イタリア・トッレリアの Mion社 が製作する 特別なシルクラベルが取り付けられています。
このラベルは 高級衣料業界で初めて ポリエステル糸を一切使用せず制作されたラベル。
取り付けもすべて 純シルク糸による手縫いで行われています。
服の内側にさえも 妥協を許さない姿勢が感じられるディテールです。
実際に袖を通してみると、このジャケットが目指している方向性が、よりはっきりと伝わってきます。
ベースはクラシックなテーラードジャケットですが、Geoffrey B. Smallらしい柔らかな構造によって、堅さを感じさせない仕上がりになっています。
肩まわりは過度なパッドや強い構築を用いず、自然なラインで身体に沿う設計。
しっかりとしたテーラリングでありながら、どこかシャツジャケットのような軽やかさを感じられる着心地です。
着丈はやや長めで、腰をきちんと覆うバランス。
ジャケットとしての端正さを保ちつつ、カジュアルなスタイリングにも無理なく馴染みます。
身幅には適度なゆとりがあり、身体にぴったりと合わせるというよりも、生地の落ち方によって立体的なシルエットをつくる設計です。
Super120'sコットンの軽さと柔らかさが、動きに合わせて自然なドレープを生み出し、着る人の動作に呼応するように表情を変えていきます。
ラペルを開けば、クラシックな3ボタンジャケットとしての表情が際立ち、テーラードらしい品格が前面に出ます。
一方で第一ボタンまで留めると、スタンドカラーのようなすっきりとした印象に変わり、よりミニマルで現代的な雰囲気へと移ろいます。
この二通りの着方を自然に楽しめる点も、このジャケットの大きな魅力です。
また、袖や身頃に現れるわずかなシワや陰影は、手染め特有の色ムラと重なり、奥行きのある表情を生み出しています。
着用を重ねることで生地はさらに柔らかくなり、色のニュアンスも深まっていく。
その過程そのものが、この服の価値でもあります。
パンツとの相性も非常に良く、ワイドシルエットのトラウザーとも自然に調和します。
今回のようにリラックス感のあるセットアップ可能なボトムと合わせれば、テーラードでありながらも堅苦しさのない、Geoffrey B. Smallらしい独特の空気感が生まれます。
構築的なテーラリングと軽やかな着心地。
その両方を併せ持つ、日常の中で無理なく着ることができるラグジュアリージャケットです。
着用を重ねることで 生地や染めの表情はさらに深まり、 時間とともに持ち主の身体に馴染んでいきます。
Geoffrey B. Smallの思想と技術が凝縮された 極めて希少なジャケットを、ぜひご覧ください。
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HUES 3rd floor
福岡市中央区警固1-15-28
092-717-6074












