今日はY'S FOR MEN 2026年秋冬コレクションより、ブランドの世界観を象徴するストールをご紹介します。
「SKULL PRINT STOLE TYPE1」と「SKULL PRINT STOLE TYPE2」。
どちらも今シーズンを象徴するドクロモチーフを大胆に用いた一枚です。
ですが、このドクロは決して単なるハードなモチーフではありません。
長年YOHJI YAMAMOTOを見続けてきた方なら、どこか懐かしさを感じるはずです。
正確にいつの時代のアーカイブなのかは定かではありません。
それでも、このドクロには確かにヨウジヤマモトの歴史が宿っています。
生と死。
美しさと退廃。
静けさと毒気。
山本耀司が長年描き続けてきた世界観が、このモチーフの中には凝縮されています。
「SKULL PRINT STOLE TYPE1」「SKULL PRINT STOLE TYPE2」
今回のストールは、そんなドクロの騙し絵を全面にプリント。
さらに特徴的なのは、そのプリント面の裏側をあえて表として使用している点です。
本来なら隠されるはずの裏面を見せることで、色褪せたヴィンテージのような奥行きのある表情を生み出しています。
光の当たり方によって浮かび上がるドクロ。
遠目には抽象的な柄に見えながら、近づくことで初めてその存在に気付く。
決して大声で主張しない。
それでいて強く印象に残る。
まさにヨウジヤマモトらしい表現です。
素材にはモダール100%のローン生地を採用。
非常に軽く柔らかな質感を持ち、空気を含むように自然なドレープを描きます。
首元に巻いた時の落ち感はもちろん、肩から羽織った際の揺れ方も美しい仕上がりです。
そして今回のストールには、二つの異なるドクロが存在します。
まず「TYPE1」。
こちらは帽子を被ったドクロをモチーフにしたデザインです。
どこかユーモラスでありながら、不気味さも漂う独特の表情。
まるで古いヨーロッパの寓話やキャバレー文化を思わせるような空気感があります。
死を象徴するはずのドクロでありながら、どこか人間臭さが残されている。
退廃的でありながら愛嬌も感じる。
そんな二面性を持ったグラフィックです。
一方の「TYPE2」は襞襟を纏ったドクロ。
こちらはTYPE1とは対照的に、よりクラシカルで荘厳な印象を与えます。
中世ヨーロッパの肖像画や宗教画を思わせるような雰囲気。
襞襟によって生まれる装飾性が、ドクロというモチーフに奇妙な品格を与えています。
死の象徴でありながら気高さを感じさせる。
まるで貴族の亡霊が現代に蘇ったかのような存在感です。
同じドクロをテーマにしながらも、その表情は大きく異なります。
TYPE1は毒気や皮肉、ユーモアを感じさせる一枚。
TYPE2は静謐さや気品、不穏な美しさを感じさせる一枚。
どちらもヨウジヤマモトが長年描いてきた世界観の延長線上にありながら、それぞれ異なる魅力を持っています。
サイズはどちらも大判。
単なる首元のアクセサリーとしてではなく、スタイリングそのものを構築するアイテムとして設計されています。
首に巻けばドクロが断片的に現れ、コーディネートのアクセントに。
肩から掛ければマントのような存在感を演出。
身体を包み込むように纏えば、まるでポンチョのような使い方も可能です。
また、裏表どちらも使用できるため、見せる面によって印象が大きく変化します。
ドクロを強調することもできれば、あえて曖昧に見せることもできる。
着る人自身が表現を選べる余白が残されています。
近年のYOHJI YAMAMOTOやY's for menは、過去のアーカイブをそのまま復刻するのではなく、現代の感覚を通して再解釈することを続けています。
今回のスカルシリーズもその象徴と言えるでしょう。
昔からブランドを愛してきた方には懐かしさを。
初めて触れる方には新鮮さを。
そのどちらも感じられるコレクションです。
黒の中に潜む毒気。
不穏さの中に宿る美しさ。
そして生と死が共存するヨウジヤマモト独自の世界観。
このストールは単なるファッションアイテムではありません。
首に巻くための布でもない。
肩に掛けるためのアクセサリーでもない。
ヨウジヤマモトが長年描いてきた思想や空気そのものを纏うための一枚です。
まずは実際に手に取り、そのドクロと向き合ってみてください。
きっとそこには、懐かしさと新しさが同居する、Y's for menならではの世界が広がっています。












