今日はヨウジヤマモト26AW 12タックパンツのご紹介を。
ITEM : 12 TUCK PANTS
PRICE : ¥85,800 (in tax)
SIZE : 2.3
FABRIC : WOOL 100%
このパンツの名前にもなっているのが、12本のタック。
左右それぞれ前後3本ずつ、合計12本のタックが腰回りに入っています。
12本と聞くと極端なボリュームを想像しますが、実際はそこまで膨らみません。
細かなタックを分散させることで、生地を一点に集めるのではなく、腰回り全体へ均等に逃がしています。
そのため、生地には十分な分量がありながら、見た目は意外なほどすっきりしています。
このパンツは太さを作るためにタックを入れているわけではありません。
生地を折り重ね、その一枚一枚が動くことで立体感を作る。
ヨウジヤマモトらしいパターンワークが、この一本にはよく表れています。
歩くたびにタックが少しずつ開き、ドレープが生まれ、止まるとまた自然に戻る。
立っている姿も綺麗ですが、このパンツは歩いた時に完成します。
布が動くことで、シルエットそのものが変化していくパンツです。
使われている生地は、ヨウジヤマモトを代表するウールギャバジン。
いわゆる「シワギャバ」と呼ばれる素材です。
仕上げで強くセットを掛けず、生地本来の柔らかさと自然なシボ感を残したこの素材は、ヨウジヤマモトの服を語る上で欠かせません。
このパンツとの相性も抜群です。
もし張りの強い生地なら、12本のタックは折り目として強く残り、シルエットも硬く見えてしまいます。
ですがシワギャバは違います。
タックは必要以上に立たず、生地は重力に従ってゆっくりと落ちていく。
歩くたびにドレープの陰影が変わり、同じ表情を繰り返しません。
実際に穿くと、腰回りにはしっかりと分量があります。
ですが、生地が縦へ流れるので横に広がった印象はありません。
前から見るとドレープが何層にも重なり、横から見ると自然に落ち、後ろ姿まで立体的に見えます。
特に歩き始めた瞬間です。
左右それぞれのタックが少しずつ違う動きを見せ、生地が身体を追い掛けるように揺れる。
ハカマパンツのように大きな面で動くわけでもなく、バルーンパンツのように丸いシルエットを作るわけでもありません。
細かなドレープが何層にも重なりながら、布そのものが流れていく。
これが12 TUCK PANTSならではの表情です。
トップスは意外なほど選びません。
シャツでも、カットソーでも、ジャケットでも自然に馴染みます。
中でも短丈のアイテムを合わせると、腰回りの12本のタックが最も綺麗に見え、このパンツの構造を存分に楽しめます。
派手なパンツではありません。
ですが、何年も作り続けられ、何年も探され続けている理由は、一度穿くと自然と分かります。
ヨウジヤマモトが得意としてきた「布をデザインする」という考え方。
12 TUCK PANTSは、それを最も素直に体感できる定番パンツの一つです。








