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Jun. 12. 2026

ヨウジヤマモト26年秋冬 バルーンパンツ

今日はこちらのパンツをご紹介します。 ITEM :WOOL GABARDINE BALLOON PANTS HW-P08-100 PRICE : ¥82,500 (in tax) SIZE : 2.3 FABRIC : […]

ヨウジヤマモト26年秋冬 バルーンパンツ

今日はこちらのパンツをご紹介します。

ITEM :WOOL GABARDINE BALLOON PANTS HW-P08-100

PRICE : ¥82,500 (in tax)

SIZE : 2.3

FABRIC : ウール100%

ヨウジヤマモトの服を長く見ていると、不思議と定期的に店頭へ戻ってくる服があります。

新作ではありません。

話題になる服でもありません。

展示会で最初に目を引く服でもない。

それでも気付けばまた穿きたくなり、また探してしまう。

バルーンパンツもそんな一本です。

袴パンツやカラスパンツ、ラップパンツ。

ヨウジを代表するパンツはいくつもあります。

ただ、実際に何年も着続けている方のワードローブを思い返すと、最後まで残っているのはバルーンパンツだったりします。

決して派手ではありません。

けれど、気付けば穿いている。

そんな服です。

今回入荷したのはウールシワギャバジン仕様。

この組み合わせを見ると少し安心します。

ヨウジヤマモトを見続けてきた方なら分かるかもしれません。

バルーンパンツも素材が変われば別の服になります。

コットンにはコットンの良さがありますし、リネンにはリネンの面白さがあります。

ただ、シワギャバになると独特です。

歩いた時の揺れ方が違います。

裾が動き、生地が少し遅れて付いてくる。

立ち止まると自然に沈み込み、その瞬間に形が完成する。

穿いている時よりも、歩いている時の方が良く見えるパンツかもしれません。

昔からシワギャバが特別視されてきた理由も、その辺りにあるような気がします。

バルーンパンツという名前だけ聞くと、丸いシルエットを想像します。

もちろん間違いではありません。

ただ実際は丸いというより、分量が収束していくパンツです。

腰回りにはたっぷりと生地があります。

それが裾へ向かって少しずつ集まり、最後に足元で形を作る。

そのため太いのに重く見えません。

むしろ歩くと縦の流れが強調されます。

大きい服なのに、どこか鋭さが残る。

ヨウジの服にはそういう矛盾がよくあります。

昔のコレクション写真を見返していると、ときどき似た感覚に出会います。

90年代後半から2000年代初頭頃でしょうか。

身体のラインを整えることよりも、生地がどう落ちるかを優先していた時代です。

もちろん同じ形ではありません。

それでも布を余らせる感覚や身体との距離感には、どこか共通したものがあります。

面白いのは、その見た目に反して合わせる服を選ばないことです。

ロングジャケットにも合います。

短いブルゾンにも合います。

シャツ一枚でも成立します。

冬に厚手のニットを重ねても収まりが良い。

穿き込むほど着合わせを考えなくなるパンツです。

だからなのかもしれません。

初めてヨウジを購入される方が選ぶこともあれば、十年以上着ている方が買い直されることもあります。

店頭で見ていると、その両方が自然に起きています。

新しいから選ばれるわけではない。

珍しいから残っているわけでもない。

何度も作られ、何度も穿かれ、その度に少しずつ理由が見えてくる。

バルーンパンツは名作という言葉よりも、基準という言葉の方がしっくりきます。

昔から変わらないように見えますが、実は少しずつ変わっています。

だから今見ても古く感じないのかもしれません。

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