本日は toogood の新型モデル、 THE GROUNDSMAN COAT をご紹介します。
BRAND: toogood
ITEM:THE GROUNDSMAN COAT
FABRIC : ウール70% カシミヤ30% 裏地キュプラ53% コットン47%
SIZE: M
COLOR: INK
PRICE: ¥341,000-税込
今季のテーマは“another year”。
手に馴染んだ道具のように、日々の生活をもう一年気持ちよく進ませてくれる服づくり。
その視点は、ワークウェアの職能(Trades)から出発してきた toogood らしさそのもの。
大仰な装飾ではなく、毎日袖を通せるバランスで「更新」していく一着です。
フロントは2ボタンの前合わせで、大きく開くピークドラペルが顔周りをすっきり見せます。
前身頃には縦方向のウェルトポケットを配し、手を自然に差し込める位置と角度。
袖口はプレーン(ボタンなし)で、インナーのボリュームを選ばないミニマルな設計。
内側は前身頃まで総裏仕立てで、キュプラ×コットン裏地の落ち感が生地の重さを感じさせません。
ボタンは艶控えめの4穴タイプ。
写真でも質感のフラットさと陰影の出方が確認できます。
ヘリンボーンは、光を均一に受けて“のっぺり”しないのが魅力。
カシミヤ混特有のわずかな起毛が陰影にやわらかい階調をつくり、屋外では締まり、室内では穏やかにほどけます。
重心の低いロング丈でも、裏地の滑りと相まって動線は軽く。
toogood の「道具としての衣服」という設計思想が、素材選びと仕立てにきちんと現れています。
シルエットはドロップショルダー+ロングレングス。
肩線が自然に落ちることで、身頃のボリュームが縦に流れ、体のラインを無理なく受け止めます。
裾へ向けてゆるやかにテーパードするロングシルエットは、横姿の膨らみを抑え、歩くたびに面がすっと整う感じ。
大きめのラペルは開いても、上まで留めてもバランスがよく、マフラーやフーディを重ねても受け止めてくれます。
袖は太めで可動域に余裕。
厚手のニットや中綿ベストを挟んでも突っ張りが出にくいのが好印象です。
裁断は平面から始まり、体に当て込むことで立体を作る——toogood の“女性的なパターンワーク”と呼ばれるアプローチは、柔らかい外観と理にかなった運動性を両立します。
職能=Tradesに敬意を払い、「飾り立てるより、長く使える」方向へ少しずつ更新していく。
今回の GROUNDSMAN COAT は、その信条をロング丈というキャンバスに落とし込んだtoogoodらしさが詰まった一着です。
HUES 1st floor
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