SALOMON XT-6 GTX “BLACKED OUT”が発売開始。
SALOMON XT-6 GTX “BLACKED OUT”/31,900-
XT-6というモデルは、今さら説明するまでもなく、SALOMONを代表する一足。
ただ今回の“BLACKED OUT”は、いつものXT-6とは少し空気が違います。
黒いスニーカー、という言い方では足りない。
カラーを黒にしたのではなく、余計な情報を削ぎ落として、XT-6の構造そのものを浮かび上がらせたような一足です。
以前のXT-6 GTXは、トリコロールカラーを用いたスポーティな見え方が印象的でした。
SALOMONらしいアウトドアの匂いもあり、ギアとしての分かりやすさもありました。
今回のモデルは、その方向とはまったく違います。
ロゴ、アッパー、補強パーツ、シューレース、ソール周りまで、ほとんどすべてをブラックで統一。
色による主張を消したことで、逆にXT-6が持つテクニカルな設計が前に出ています。
メッシュの質感。
GORE-TEXによる機能的なアッパー。
足を包み込むように配置されたパーツ。
そしてContagripソールの立体的な構造。
一見すると真っ黒ですが、近くで見ると黒の中に微妙な差があります。
マットな黒。
少し光を返す黒。
パーツの重なりによって影が濃くなる黒。
同じ黒でも、面が変わるたびに表情が変わる。
このあたりが、ただのオールブラックスニーカーでは終わらないところです。
SALOMONの公式では、このモデルに対して「無音の黒」「足音すら溶け、完全な静寂の中を進む」という言葉が使われています。
少し大げさに聞こえるかもしれません。
けれど、実物を見ると、その言葉の意味が分かります。
足元に色がない。
けれど存在は消えない。
むしろ黒で統一されたことで、XT-6特有の未来的なフォルムがより鋭く見える。
アウトドアシューズでありながら、どこかプロダクトデザインのような緊張感があります。
HUESでこのモデルを紹介したい理由も、そこにあります。
今、黒い服に合わせるスニーカーを考えた時、単に黒ければいいわけではありません。
革靴では重すぎる。
一般的なスニーカーでは軽すぎる。
ハイテクスニーカーだと、服より靴が前に出すぎる。
その隙間に、今回のXT-6 GTX “BLACKED OUT”は非常にうまく入ってきます。
ヨウジヤマモトのウールギャバジン。
アルチザン系の分量のあるパンツ。
あるいは、黒を基調にしたミニマルなスタイル。
そういった服の足元に置いた時、靴だけが浮くことなく、全体を現代的に引き締めてくれます。
特に、分量のあるパンツとの相性は良いです。
パンツの裾が落ちた時に、XT-6のソールの厚みとアッパーのラインが少しだけ見える。
その少しだけ見える部分に、テックの匂いがある。
全部を見せる必要はありません。
むしろ、黒い服の下から機能的な輪郭が覗くくらいがちょうどいい。
この靴は、そういう使い方ができます。
もちろん、GORE-TEXモデルであることも大きなポイントです。
雨の日に履ける。
天候を気にせず使える。
長時間歩く日にも安心できる。
ただ、それをいかにも機能的に見せないところがいい。
防水性やグリップ力を備えながら、見た目はあくまで黒く、無駄がない。
テクノロジーを持っているのに、それを声高に見せない。
ここが、このモデルの特別なところだと思います。
ファッションとしての黒。
ギアとしての黒。
都市で履くための黒。
その3つが、かなり高い精度で重なっています。
アウトドアシューズを街で履く流れは、もう珍しいものではありません。
ただ、今回のXT-6 GTX “BLACKED OUT”は、単なるトレンドとしてのテックシューズではありません。
完成されたXT-6の骨格に、GORE-TEXの実用性を加え、さらに全体をブラックアウトすることで、より無機質で、より都市的な一足に仕上がっています。
言ってしまえば、かなりHUES向きの一足。
黒い服をよく着る方。
革靴の重さから少し離れたい方。
けれど、足元に緊張感は残したい方。
雨の日でもスタイルを崩したくない方。
そういう方には、かなり現実的な選択肢になると思います。
便利だから履く。
それだけではありません。
足元に入るだけで、服全体のテンションが少し変わる。
クラシックな黒ではなく、今の都市に合う黒。
今回のSALOMON XT-6 GTX “BLACKED OUT”には、その感覚があります。
ソール裏に入るContagripの赤いマークを除けば、ほぼすべてがブラック。
普段は見えない部分にだけ、わずかに色が残されている。
その控え方も、このモデルらしいです。
SALOMON XT-6 GTX “BLACKED OUT”。
機能を持ちながら、主張しすぎない。
黒でありながら、平坦ではない。
街で履けるのに、靴の中には確かなギアの設計がある。
HUESの黒い服にも、日常のスタイルにも、自然に入り込んでくれる一足です。







