Porter Classicの名作ライダースが届きました。
“PC RIDERS JACKET W/ LOVE & PEACE SILVER”。
BRAND:Porter Classic
ITEM:
FABRIC :
SIZE:
COLOR: BLACK
PRICE: ¥429,000-税込
見た目はクラシックなダブル。
けれど袖を通すと、ライダースにありがちな硬さやストレスが驚くほど少ない。
静かに迫力があり、同時に上品。
Porter Classicが長年磨いてきた「着心地」と「普遍性」が、レザーでもしっかりと息づいています。
まず素材。ボディは北米産ステア(牛革)をクロム鞣しで仕上げ、そこからあえて薄く漉きながら適度なコシを残しています。
結果、手に取ると軽く、肩にのせると素直に馴染む“しなやかな強さ”。
表面はほどよいシボ感があり、光を受けると陰影が細かく動いて、黒一色でも奥行きが出ます。
鹿革と比べると、経年変化が視覚的に現れやすいのもこのレザーの魅力。
袖の屈曲やファスナー周りのシワ、身体の動きがそのまま革に記録され、着る人の時間をきちんと刻んでいきます。
次に金具。
襟元のスナップ、ZIPの引き手はSILVER 925。
Porter Classicと親交の深いGROK LEATHERによる手仕事のパーツで、ひとつずつ表情がわずかに異なります。
いわば「ジュエリーを身につける」感覚がライダースに接続され、黒革の面に微細な光の粒が点在。
主張は静かですが、たしかな説得力があります。
ボタンや引き手がシルバーだからといってギラつかないのは、革のマットな質感と厚みのバランスが整っているから。
金属と革、双方の密度がちょうどいい位置で噛み合っています。
内側には手作業で染め上げたシルク100%のライニング。
袖を通す瞬間の滑りが良く、温度の立ち上がりも早い。
素肌に近い距離で着ても不快感が出にくく、ニットの上からでも中で引っかかりにくい。
袖口を少しロールして、シルクの色をちらりと見せる着方もおすすめです。
黒の面に柔らかな色のニュアンスが加わり、冬場の重さに“呼吸”が生まれます。
シルエットはPorter Classicらしい見立て。
クラシックなダブルの骨格を尊重しながら、現代の身体に合うゆとりと落ち感をきちんと確保。
タイトに締め上げて「我慢して着る」ライダースではなく、自然体で羽織って“形が決まる”バランスです。
肩は余計に張らず、アームは前振りが控えめに入り、バックヨーク〜裾へ重力方向にきれいに生地が落ちる。
前を閉じればラペルが美しく重なり、開ければファスナーの直線が縦の軸をつくる——どちらも収まりがいい。
ヒップにかかる着丈は、ワイドからテーパードまでパンツの太さを選ばず、上半身の密度だけが浮かないよう設計されています。
着心地は、理屈の積み重ねがそのまま体験に変わるタイプ。
薄く漉いた牛革が肩の稼働を妨げず、重さの“記憶”が残りにくい。
レザーにありがちな初期の突っ張りが少ないので、手を前に伸ばす、デスクに向かう、ハンドルを握るなど日常の動作でストレスが出にくい。
ライダースを「特別な日の服」から「日常の一枚」へと引き寄せる、Porter Classicならではのアプローチです。
女性がオーバーに羽織る着方もおすすめ。
肩が落ち、袖にたまる革の“曲率”がやわらかい陰影をつくり、レザーの強さを上品に中和します。
牛革は育つ速度が目に見えやすい素材です。
袖口のシワ、バックル周りのツヤ、ポケット口の“手の跡”。日々の所作が、そのままジャケットを仕上げていきます。
Porter Classicが大切にしてきたのは、流行ではなくクラシック=普遍。
そこに作り手と素材への敬意、そして着る人の生活速度へ寄り添う目線があります。
無骨さを削るのではなく、丁寧に整える。
強いのに、優しい。
ぜひ、この機会にお試しください。



















