秋の空気が少しづつ増していくこの季節、HUESではフィンランド・ヘルシンキ発のブランド〈Nosapluna(ノサプルナ)〉の2025年秋冬コレクションが立ち上がりました。
お取り扱いは今季で4シーズン目。
店頭で袖を通すたびに、私たち自身がもう一度“洋服の原点”に触れているような感覚になります。
大量生産ではすくい取れない、手の温度と素材の鼓動。
Nosaplunaの新作は、その確かさを静かに語りかけてくれます。
※今回は多数のリクエストをいただいておりましたので、ONLINE SHOPにもアイテム掲載しております。
Nosaplunaは2023年設立。
ヘルシンキの芸術大学〈Aalto University〉で共に学んだ4人の若きデザイナーによるコレクティブです。
他ブランドでの下積みよりも、自らの感性を信じて実験を重ねることを選んだ彼らは、既存の設計図に縛られないモノづくりを続けています。
ブランド名が示す“Nosapluna=パターンもテンプレートもない”という意思。
そこにあるのは、目の前の素材と身体、そして着る人の生活に誠実でありたいという、ごくまっとうな姿勢です。
その姿勢は、服の細部に宿ります。
製作はすべてヘルシンキのアトリエにて。
人の手で時間をかけて仕立てられる一着には、小さな起伏や僅かなゆらぎがちゃんと残る。
整いすぎない均整が、むしろ装いの奥行きを生みます。
ハンドステッチの軌跡、生地端の始末、ボタンホールの運針——一針ごとの選択に迷いがなく、けれど力みもない。
その“呼吸”のような自然さが、Nosaplunaの魅力だと思います。
生地は旧型の機織機で織り上げられたオリジナル。
低速で丁寧に織られた布は、目が詰み過ぎず、糸の表情がそのまま出る。
光が当たる角度で濃淡が変わり、指で撫でるとわずかな凹凸を感じる。
経糸と緯糸のテンション差、ネップやスラブの偶然性——それらは“個体差”という言葉で括るには惜しい、服の表情そのものです。
伝統的な工程を尊重することは、つくり手にとっては手間であり、同時にサステナブルな選択でもあります。
必要以上に化学的な処理をせず、布の特性を活かす。
だから着るほどに、洗うほどに、質感が育っていきます。
デザインは、クラシックと現代のバランス感覚が秀逸です。
どこかヴィンテージを思わせるシルエットやディテールが、独特の素材使いとカッティングで再解釈される。
肩は落とし過ぎず、けれど可動域は広く。
身幅には余白を残しつつ、裾へ向けてほんの少しだけ力を集める。
直線的な構成のなかに、手仕事の曲線がにじむ。
流行から距離を取りながらも、いまの生活に自然に馴染む“現在形の普遍”を目指す視線が感じられます。
今季HUESでは、個性の異なる8型が入荷しています。
羽織れば空気が変わるアウター、シャツの概念を軽やかにずらすトップス、布の落ち方を計算したボトムスなどなど。
どれも静かな佇まいのまま、着る人の輪郭を少しだけ強くしてくれるものばかり。
世界でも限られたセレクトショップのみで取り扱われる理由は、ヘルシンキのアトリエで一着ずつ手作りされる制作体制にあります。
効率化とは別の尺度で生み出される服だからこそ、手に取った瞬間の納得がある。
私たちはその価値を“希少性”ではなく、“日常での説得力”としてお伝えしたいと考えています。
それでは着用イメージを。
Nosaplunaらしい“手の跡”がそのまま息づくロングコート。
チャコールの杢調に、細かな畝(うね)が走る豊かなテクスチャー。
光の角度で濃淡がゆっくり移ろい、素材そのものの表情が立ち上がります。
シルエットは肩をすとんと落としたリラックスフィット。
身体のラインを拾いすぎないまっすぐな落ち方で、歩くたびに裾が静かに揺れ、コーディネート全体の重心を美しく整えてくれます。
襟元はやわらかくロールした印象的な設計。
生地はふっくらしながらも重たさを感じさせないバランスで、起毛しすぎないドライなタッチ。
ボタンフロントのミニマルな顔つきに、ニュアンスのある襟が一本の線を加えるイメージです。
腰には自然に手が入る深さのポケット。
背面は装飾をそぎ落とし、布の落ち感をそのまま生かす構成。
端の処理はあえてわずかにラフに見せることで、ヴィンテージの匂いと現代的な空気が同居します。
肩線を落として身幅にゆとりを持たせた、ボクシーな短丈シルエット。
襟はあえて排したラウンドネックで、顔まわりをすっきり見せつつ、素材感を主役に据えています。
前立てはボタンフロント。
袖は分量をたっぷりとり、手首でふわりと留まる設計、着たときの空気感がきれいに出ます。
生地はチャコール基調の杢調テクスチャー。
細かな凹凸が光を拾い、角度によって濃淡がやわらかく移ろう表情豊かな一枚。
裾と袖口には意図的に“わずかなラフさ”を残した端処理を採用し、ヴィンテージの気配と現代的なミニマルさを同居させています。
襟を排したVネックの前合わせに、わずかに短い着丈。
肩線を落として身幅にゆとりを持たせたボクシーなシルエットが、身体からひと呼吸だけ離れて落ちます。
生地は旧式織機で織り上げた杢ブラウンのテクスチャー。
細かな凹凸とスラブ感が光を柔らかく拾い、角度によって濃淡が移ろう表情が魅力です。
前立て・裾・袖口にはあえて抑えたラフさを残し、手仕事ならではの“揺らぎ”をデザインとして受け止めています。
ボタンはマットなトーンで、主張しすぎず素材感を引き立てる役回り。
サイドには縦の運針が走り、直線の構成の中に手の跡が静かにのぞきます。
白にほんのり温度をのせたアイボリー。
光を受けると細かな陰影があらわれる、やわらかな表情のシャツです。
小ぶりの襟とフロントのシンプルな前立て、控えめなボタンワークで、
素材の良さをそのまま主役に。
シルエットは肩をやや落としたリラックスフィット。
身幅にゆとりを持たせつつ、前後で長さを変えた緩やかなラウンドヘムが重心を軽く見せます。
袖は手元で自然に溜まる分量感で、留め具はすっきり一つボタン。
日常動作にストレスのない設計です。
生地は旧式織機で丁寧に織り上げたコットンをベースにしたオリジナルファブリック。
糸の太さにわずかなムラがあり、洗いをかけたようなナチュラルなシワ感と、空気を含むふくらみが魅力です。
起毛させすぎないドライタッチで、素肌に着ても心地よく、季節の立ち上がりから秋冬のレイヤードまで長いスパンで活躍します。
腰上まで包み込む高めのウエストと、まっすぐ落ちるワイドレッグが印象的な一本。
前帯は比翼でフロントをすっきり見せつつ、ボタン留めの持ち出しが安定感を生みます。
サイドには手を入れやすいポケット。
後ろは装飾を抑え、腰まわりの丸みをきれいに受け止めるパターンで、ヒップ〜ワタリに程よいゆとりを確保しています。
生地は杢チャコールの細かな綾組織。
旧式機で織り上げたようなわずかな凹凸とネップが光を柔らかく拾い、角度によって陰影が移ろう表情豊かなテクスチャーです。
厚みはありつつも重たさは感じにくく、膝から裾へと“布の重さ”で自然に線が落ちるのが魅力。
裾はあえてわずかにラフに見せた仕上げで、ヴィンテージの空気と現代的なミニマルさが共存します。
袖を通すたびに気づくのは、手仕事の温度と時間の痕跡です。
運針のリズム、縫代のふくらみ、アイロンの抑え。
つくり手の判断が積み重なって、目に見えない“着心地”を形づくる。
だからこそ、身体の動きに服がついてくる感覚が心地いい。
最初の一日より、二日目、三日目の方がしっくりくる。
日々の生活と一緒に馴染んでいく——Nosaplunaの哲学はそこにあります。
HUESがNosaplunaをおすすめする理由は、単に“手がかかっている”からではありません。
着る人の個性に寄り添い、装いの静けさを保ちながら、確かな違いを生むからです。
特別であろうと背伸びはせず、普段着であろうと妥協はしない。
その中庸の美意識は、今の気分にとても正直だと感じています。
なお、ブランドの意向によりオンラインでのアイテム掲載は控えております。
ラインナップの詳細や価格、サイズ感につきましては、どうぞお電話・メールにてお気軽にお問い合わせください。
店頭では、生地の風合いや運針、着用時の重心バランスまで、ひとつひとつご説明いたします。
お手持ちのワードローブを前提にしたコーディネートのご提案や、サイズの微調整も遠慮なくご相談ください。
皆様のご来店、並びにご連絡を心よりお待ちしております。
※ブランドの意向によりオンラインでのアイテム掲載は控えさせていただいております。価格や詳細はお電話・メールにてお問い合わせください。
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