静かに、しかし確かに惹きつけるバッグ。
それが、Maison Margielaが2025年春夏コレクションで提案する新たなアイコン、DRESSAGE HOBO BAGです。
価格：¥368,500（税込）
素材：カーフレザーサイズ：タテ26cm × ヨコ30cm × マチ11cm
DRESSAGE（ドレサージュ）は、フランス語で「調教」「馬術」を意味する言葉。
このバッグは、馬具に宿る堅牢な美しさや機能性にインスピレーションを得ながら、マルジェラ独自の静かなモダニティによって再構築されています。
一枚革を折り重ねるように成形し、縫製は最小限に。
削ぎ落とすのではなく、素材本来の張力と柔らかさを最大限に引き出す設計です。
素材には、細やかなシボ感を持つペブルドカーフスキンを使用。
触れた瞬間にわかる、しっとりとした柔らかさと奥行きのある表情。
使い込むほどに革は馴染み、時間と共に自分だけの色艶へと育っていきます。
背面には、メゾンを象徴する4本の白ステッチがさりげなく存在しています。
ブランドロゴを表に出すことなく、匿名性と誇りを漂わせるマルジェラらしいサイン。
そこには、流行や表面的な豪華さに囚われない、本質的な美しさへの信念が息づいています。
ブラックのボディにブラウンのハンドルという配色も秀逸で、控えめながら確かな個性を感じさせます。
内側には、スエード仕上げのゴートスキンライニングを贅沢に使用。
外からは見えない部分にこそ上質を忍ばせる、「インバーテッド・スノバリー（逆説的な上質志向）」の美学が息づいています。
内部は実用性にも配慮され、メインコンパートメントに加え、内ポケットと仕切りを備えています。
スマートフォンや財布、小物、さらには小型のタブレットまで。
日常に必要なアイテムをすっきりと収納できる設計です。
開閉はスムーズなマグネット仕様。
底部には小さなスタッズが配置され、バッグを美しく自立させます。
このバッグならではの特徴が、2本の異なる長さのハンドル。
接合には、伝統的な馬具職人技術「スガリテ（Sugharité）」を採用しています。
革と革を断面で噛み合わせるように縫い合わせるこの技法により、見た目の美しさと耐久性を兼ね備えた仕上がりに。
肩にかけたときに自然に生まれる柔らかな曲線、歩くたびに生まれる流れるような表情。
DRESSAGE HOBO BAGは、まるで身体の一部のように馴染み、使うほどにその人だけの存在へと育っていきます。
このバッグには、マルジェラが掲げる「アンコンシャス・グラマー（無意識の魅力）」の哲学が宿っています。
誰かに見せつけるためではなく、ふとした仕草や動きの中に自然と生まれる品格や存在感。
DRESSAGE HOBO BAGは、そんな“意図しない美しさ”を纏うことの豊かさを教えてくれる存在です。
目立つことなく、しかし確かに惹かれる。
静かに、そして力強く。
それが、このバッグの本質です。
短いハンドルで手持ちに、長いハンドルで肩掛けに。
気分やシーンに応じて、自然に持ち方を変えられる柔軟さも魅力です。
ホーボーバッグならではの、無造作な自由さと、流れるようなフォルムの優雅さ。
伝統技術とモダンな感性が交差する、この上なく静かな主張を携えたバッグです。
DRESSAGE HOBO BAGは、持つ人の人生と共に、少しずつその人だけの表情を刻んでいきます。
控えめでありながら、確かな存在感。
静かに、しかし深く寄り添うようなバッグを求める方へ。
ぜひ店頭またはオンラインで、この特別な一品を体感してください。
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