今日はメゾン マルジェラから、この秋冬で2回目の登場となる「ドレサージュ(Dress-Age)」ミディアムをご紹介します。
前回は入荷後すぐに完売となりましたので、今回は早めに全体像と魅力を丁寧にお伝えできればと思います。
BRAND : MAISON MARGIELA
ITEM : Dress-Age ミディアム
FABRIC : カーフレザー 100%
COLOR : Black
SIZE :高さ 33cm × 上部幅 43cm × 底幅 16cm × マチ 17cm ハンドル:約26cm, ショルダー(長さ調整可):約54cm
PRICE : ¥460,900-税込
新アイコンバッグとして位置づけられるドレサージュは、クラシカルなレザーバッグの構造をベースに、メゾンらしい解釈で現代性を与えたモデルです。
強く主張しないのに、視線を引き寄せて離さない。静かでありながら確かな存在感──
マルジェラの本質が、形として結晶化しています。
その根底には「アンコンシャス・グラマー(無意識の魅力)」というメゾンの美意識が通底しています。
狙って見せるのではなく、ふとした所作や振る舞いの中で自然に立ち上がる美しさ。
日常の動きに呼応して現れる陰影やドレープまでを設計に織り込み、持ち手を替えるだけで輪郭が静かに変化していくよう計算されています。
素材には、細やかなシボをもつペブルド・カーフスキンを採用。
手のひらに吸い付くようなしっとりしたタッチで、見た目の端正さに反して柔らかく馴染みます。
使い込むほど油分が行き渡り、艶は深く、凹凸は穏やかに落ち着きを増していくでしょう。
ブラックのボディにブラウンのハンドルという抑制の効いた配色は、コントラストを最小限にとどめつつ、造形を際立たせる巧みなバランスです。
内装にはゴートスキンのスエード張り。
服の裏地に用いられることの多い繊細な素材を、あえてライニングに。
外からは見えない部分に贅を注ぎ込むアプローチは、マルジェラが重んじる「インバーテッド・スノバリー(ひっそりとした上質)」の思想そのもの。
手を入れるたび、指先が触れる見えない贅沢が、所有の喜びを積み重ねていきます。
収納構成は、メインコンパートメント1、中央仕切り1、内ポケット4という実用性重視の設計。
スマートフォン、二つ折り/長財布、キー、眼鏡ケース、ポーチ類に加え、小さめのタブレットまで難なく収まります。
マチは17cm確保され、底鋲付きで自立性も良好。
開口部はマグネット式で、動作の少ない開閉が可能です。
見た目のミニマルさと使い勝手の良さが、無理なく両立しています。
背面の4本の白いステッチは、メゾンのシグネチャーを最小限の記号として留めたもの。ロゴを誇示せず、気づく人だけが気づく余白を残す──ブランドが長く培ってきた態度が、ここでも確かに息づいています。
構造面で特筆すべきは、長さの異なる2本のハンドルと、その接合部に用いられた伝統的な革細工の手法「スガリテ(Sugharité)」。
馬具職人の技術をルーツに、革の断面同士を噛み合わせるように縫い合わせることで、縫合線の主張を抑えつつ強度を確保します。
現代の工業生産では省略されがちな手間のかかる技法を採用することで、見た目の清潔感と耐久性を同時に獲得。
仕立ての気配は前面に出さず、手にしたときの「なぜか上質」を確かな根拠で支えています。
持ち方のバリエーションも、このバッグの個性を引き出す大切な要素です。
短いハンドルを選べば、水平と垂直のラインが際立ち、シャープで端正な印象に。
長いストラップを用いれば、重力に従ってレザーがしなやかに落ち、口元や側面に柔らかなドレープが生まれます。
ジャケットの袖口やコートの裾との干渉が少なく、秋冬のレイヤードにも素直に馴染む設計です。
容量とプロポーションの関係性も絶妙です。
ブラウンのハンドルは、秋冬のウールやカシミヤのトーンともよく馴染み、季節の質感を静かに引き上げてくれます。
ケアに関しても、日常は乾拭きで十分です。
雨に濡れた場合は早めに水分を拭き取り、陰干しでコンディションを整える。
オイルは多用せず、必要時に少量を。過度に手をかけないことが、革本来の呼吸とエイジングを美しく導いてくれます。
持ち主の時間が刻まれるほどに、表情は深くなり、輪郭は落ち着きを増す。
まさに“育てる”アイコンです。
飾りすぎないけれど、確かな品格と手仕事の緊張感が背骨に通っている。
そんなバッグを探している方に、ドレサージュは長く寄り添う相棒になるはずです。
マルジェラが得意とする美学を、毎日の所作で味わっていただけます。
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