バッグは毎日使うものなのに、不思議と服ほど真剣に選ばれないことがあります。
収納力や機能、ブランド名や価格。
選ぶ基準はいくつもありますが、毎日持つものだからこそ、最終的には使い続けたいと思えるかどうかが大事なのかもしれません。
今回入荷したm.a+の新型ショルダーバッグも、そういう視点で見たくなるバッグです。
BRAND : m.a+
NAME : RECTANGULAR SHOULDER BAG (BM23Z BUL1.0)
PRICE : ¥214,500 + tax
四角いフォルムにショルダーストラップ。
装飾らしい装飾もありません。
けれど、m.a+のアイテムはいつもそうです。
最初から強く主張しない。
むしろ余計なことを削り続けた先に残った形だけがそこにあります。
デザイナーのMaurizio Amadeiは、服でも靴でもバッグでも、何かを足してデザインするというより、必要のないものを取り除いていくことで形を作ります。
このバッグもまさにそんな一つです。
サイズは縦26cm、横35cm、マチ12cm。
500mlのペットボトルや財布、ポーチ、iPad程度であれば無理なく収納できます。
旅行時のサブバッグとしても十分な容量です。
ただ、このバッグを見ていて面白いのは収納力よりも構造です。
内部はメイン収納が一つだけ。
最近のバッグによく見られるような細かな仕切りやポケットはほとんどありません。
不便だと思う人もいるかもしれません。
ですが実際には、多くの人がポケットを使い切れていないことも少なくありません。
どこに何を入れたか分からなくなったり、結局いつも同じ場所しか使わなかったり。
機能を増やした結果、かえって使いづらくなることもあります。
このバッグはそうした発想とは少し違います。
必要なものを入れる。
それだけ。
潔いほど単純です。
m.a+の製品に共通するのは、この引き算の感覚かもしれません。
素材には肉厚ながらもしなやかで風合い豊かなバッファローレザーを使用。
バッファローレザーは銀面が非常に強く、耐久性に優れた革として知られています。
それでいて繊維にはしなやかさがあり、最初から身体に馴染む感覚があります。
さらに、水辺で生きる動物の革らしく、水や汗にも比較的強いという実用性も備えています。
新品の段階からどこか落ち着いた雰囲気がありますが、本当に良くなるのはここからです。
使い込むことで艶が増し、色に深みが生まれ、革そのものが少しずつ変化していく。
m.a+のレザーを長く愛用している方なら、この過程こそ楽しみの一つだと思います。
そしてアイコンのシルバー+と金具。
ジッパーやパーツに使われるシルバーは、まるで長年使われてきたかのようなアンティーク仕上げ。
新品なのに完成されすぎていない。
むしろここからさらに使い込まれることを前提に作られているような表情です。
革の鈍い黒と、くすんだシルバー。
この組み合わせもm.a+らしいところです。
派手ではありません。
けれど近くで見ると妙に惹かれる。
そんな空気があります。
ショルダーストラップは長めに設定されており、細かな調整も可能です。
短く持って身体に沿わせても良いですし、長めに下げてラフに使うのも良いと思います。
服装を選ばないのもこのバッグの良さです。
アルチザン系のスタイルはもちろん、黒を中心としたモードスタイルにも。
逆にごく普通のカジュアルな服装に合わせても違和感がありません。
バッグだけが目立つこともなく、自然と全体のバランスを整えてくれます。
m.a+の製品を長く見ていると感じることがあります。
それは、完成された状態で売られているようでいて、本当の完成は購入後にあるということ。
靴もそうです。
財布もそうです。
そしてバッグも同じです。
使う人の時間が加わることで少しずつ形になっていく。
だから新品が一番良い状態ではありません。
数年後の方が格好良い。
そう思わせてくれる数少ないブランドです。
m.a+らしい説得力を持ったショルダーバッグ。
ぜひ、この機会にご覧ください。









