m.a+のシューズラインナップにおいて、初期から継続して展開されてきたバックルシューズ。
これまで幾度かのマイナーチェンジを経て、今の形にたどり着きました。
無駄を排した、静かで力強い佇まい。
ぐるりと一周する一枚革のパターン、削ぎ落とされたステッチワーク、繊細な曲線で構成されたフォルム。
どこを切り取っても、他のどのブランドとも異なる、m.a+ならではの空気感を纏った一足です。
NAME: Central Buckled Shoes
Fabric:牛革(VA1.0)
Color:BLACK
SIZE:40.41.42
PRICE: ¥251,900(in Tax)
足を包み込む、精密な構造とライン このモデルは、外羽根仕様のワンピース構造によって、革の切り替えや縫い合わせを極限まで減らしたミニマルなつくりが特徴です。
縫製はすべてアッパーの内側に隠されており、外観からは一切の継ぎ目が見えません。
この構造を実現するためには、高度な裁断と成形技術が必要です。
素材そのものの厚みや癖を考慮しながら、平面である一枚革を立体的なフォルムへと昇華させる。それを実現しているのが、m.a+の熟練した職人技術にほかなりません。
木型(ラスト)は、人体の骨格や筋肉の動きに基づいて設計されています。
足の甲から土踏まず、かかとへと自然に流れるような曲線は、ただの美しいラインではなく、履いたときのフィット感や歩行時の安定性を支える重要な要素でもあります。
短靴でありながら、どこかブーツのような重厚さを感じるこのフォルム。
m.a+の靴が放つ存在感は、こうした「構造美」と「機能美」の交差点にあります。
トゥ部分は薄く丸みを帯びた、ブランドらしい繊細なシルエット。
かかとには、レザーソールに「+」の刻印が入り、見えない部分にまでブランドのアイデンティティが息づいています。
このシューズのアッパーには、m.a+の定番素材として知られるバケッタレザー〈V.A1.5〉を使用。
植物タンニンで丁寧に鞣された1.5mm厚のレザーは、はじめはしっかりとしたコシがありますが、着用を重ねることで徐々に柔らかくなり、履く人の足に沿って馴染んでいきます。
最大の特徴は、その美しい経年変化にあります。
履き始めはマットで鈍い光沢を持つ黒。これが使い込まれるうちに、徐々に深みのある艶を帯び、やがて黒の中にほんのりと緑がかった色味が浮かび上がってくる。
これはV.A1.5ならではの変化であり、化学的な加工では決して再現できない、自然な美しさです。
また、シワの入り方や擦れの出方も非常に味わい深く、使い手の動きや履き方がそのまま革に記憶されていきます。
m.a+が提案する「完成していく服/靴」とは、まさにこうした時間の蓄積を楽しむことでもあります。
シューズの印象を決定づけるバックルには、シルバー925を使用。
無垢で上品な輝きを放つこのパーツは、ブランドの象徴でもある「+」マークが刻まれており、左足のみに取り付けられた非対称のデザインになっています。
履き口はやや狭く、甲も低めのつくりとなっているため、甲高の方はハーフサイズ〜ワンサイズアップがおすすめです。
足を通すと、全体がすっと平たく、洗練された印象に整い、パンツの裾から少し覗くだけでもスタイリングが締まって見える、そんな美しい靴です。
m.a+のシューズはすべて、フルハンドメイドで製作されています。
素材に敬意を払うように、無理な加工や装飾は行わず、革そのものの質感や表情を活かす構成がされています。
「風合い」は作るものではなく、時間の中で育っていくものという考え方のもと、洗い加工や特殊な染色を行うことなく、手染め(Hand Dye)によって丁寧に仕上げられた革を使用しています。
作り手の手を通してしか表現できないものが、ここには確かに存在します。
素材の力と構造の巧みさによって語られる一足。
デザインで語るのではなく、履き心地や経年変化、佇まいそのものがこの靴の魅力です。
時とともに現れる革の艶、足の動きに寄り添う自然なライン。
使うほどに深まる味わいは、着る人と共に歩んできた軌跡そのもの。
そこにこそ、m.a+が追い求める“未完成という完成”が見えてきます。
HUES 3rd floor
福岡市中央区警固1-15-28吉浪ビル3F
092-717-6074











