ONLINESTORE

May. 28. 2025

イザベラ ステファネッリのヴァージニアno.16

Isabella Stefanelliがシーズンごとに異なる素材で発表する「VIRGINIA」は、ブランドを象徴するシグネチャーピースでありながら、常に新しい表情を見せてくれます。 今日ご紹介するのは、その中でも特に力強 […]

イザベラ ステファネッリのヴァージニアno.16

Isabella Stefanelliがシーズンごとに異なる素材で発表する「VIRGINIA」は、ブランドを象徴するシグネチャーピースでありながら、常に新しい表情を見せてくれます。

今日ご紹介するのは、その中でも特に力強い存在感を放つ、手織りのストライプ生地を用いた一着です。

ITEM: VIRGINIA no.16

Fabric: 50% リネン 25%コットン 10%ヘンプ5%バンブー、3%ソーヤ、2%ラフィア(ハンドウーブン)

SIZE:M

PRICE: ASK

 

今回ご紹介するVIRGINIA no.16は、50%リネン、25%コットン、10%ヘンプ、5%バンブー、3%ソーヤ、2%ラフィアという、

実に6種の異素材を絶妙なバランスで組み合わせて織り上げたハンドウーブンファブリックによる一着。

単なる混紡ではなく、それぞれの素材が持つ質感の差異が、織りのリズムの中に巧みに取り込まれ、視覚的にも触覚的にも豊かな表情を生んでいます。

ラフィアやバンブーといった通常衣服に用いられにくい素材が含まれていることで、

布にはわずかに粗野さと有機的な張りが宿り、決して均一ではない独特の陰影を映し出します。

それは、光の角度や動作によって微細に変化し、まるで呼吸するかのような生命感すら感じさせるもの。

表面に浮かぶ白のライン状の意匠は、織り構成そのものに組み込まれており、後加工では決して得られない立体的な存在感を演出します。

この生地は、イザベラ本人の手により、旧式の手機織機で一点ずつ時間をかけて織り上げられています。

糸の選定から設計、テンション管理に至るまで、全てが彼女自身の手によるもの。

ゆえに一反ごとに密度や風合いが微妙に異なり、それが一着ごとの個性として現れます。

画像をご覧いただくと、ところどころにフリンジ状の耳や縫製の粗さが見えるかもしれませんが、それこそが手織りと手縫いの証。

既製服にはない、手仕事特有の“揺らぎ”と“意図”が感じられるディテールです。

実際、裾や袖には織り終わりのフリンジが残されており、無骨な印象さえ漂いますが、それは計算されたデザイン。

偶然性を取り込みながら、全体のバランスを壊さない高度な構築力が、Isabellaの真骨頂です。

このジャケットの構造自体も非常にユニークです。

一見するとシンプルなローブのように見えますが、身頃と袖を一体化させたパターンにより、極力シーム(縫い目)を排した構造になっています。

脇に切り替えがなく、背中には大きな一枚の布が使われており、その堂々たる構成が布そのものの美しさを最大限に活かしています。

さらに注目すべきは、布の使い方。

通常、洋服の多くは生地の縦方向を身頃に使う「縦使い」が一般的ですが、この「VIRGINIA」では「横使い」がなされており、その証として裾には生地端(セルヴィッジ)がそのまま活かされています。

生地の幅そのままを着丈として用いることで、構造的にも無駄のない、効率的かつ美しい設計となっています。

ポケットも見逃せないポイントです。

左右に配置された大きなパッチポケットは、ストライプの方向を変えることで視覚的なアクセントになっており、機能性と装飾性のバランスが秀逸。

布の個性がさらに際立つように設計されています。

 

続いて着用時のシルエットを。

肩は大きく落としたドロップショルダー仕様。

袖のラインも自然な曲線を描いており、着用時に布が身体にやさしく沿うよう設計されています。

そのため、羽織るだけで身体を包み込むような感覚があり、ストレスのない着心地を実現します。

手織りの布には独特の柔らかさとコシが共存しており、軽やかでありながらも形が崩れにくく、自然なドレープが生まれます。

その結果、シンプルな構造でありながらも、着たときには立体的でふくらみのあるフォルムに。

裾まわりに揺れが出ることで、歩くたびに豊かな表情が生まれます。

また、サイズ設計はジェンダーレス。体型を問わず、さまざまな方にフィットし、それぞれの身体に自然と馴染んでいく仕立てです。

実際に着用画像をご覧いただくとわかる通り、体のラインを拾いすぎず、包み込むような余白を残しているため、

リラックス感と上質さが共存しています。

Isabella Stefanelliの洋服は、完成された「製品」というより、着る人とともに育つ「プロセスのある服」。

手織りゆえに生まれる凹凸や織りのムラが、時間とともに身体に馴染み、その人だけの風合いへと変化していきます。

まるで時間を織り込むように、日常の中で成熟していく服。その深い魅力は、着続けることでこそ真に感じられるものです。

 

なお、HUES 3rd floorをご覧になりたい方は、ご来店時にHUES 1st floorにてお申し付けください。

※Isabella Stefanelliの商品は、ブランドの意向によりお値段の掲載が出来ません。気になるお客様は、メールかお電話にてお問い合わせください。

 

HUES 3rd floor

福岡市中央区警固1-15-28 吉浪ビル3F

092-717-6074

online@hues.co.jp

HUES CONTENTS LIST

リクルート

HUESでは業務拡大のためスタッフを募集しております。経験は問いません。オシャレが好きな方、興味のある方、人と接することが好きな方は是非ご応募下さい。

VIEW MORE