Ground Yから2026-27年秋冬の新作カットソーが届きました。
今回入荷したのは、同じプリントを用いながら、作りがく異なる2型。
一枚はフロント全体を大胆に切り替えたロングスリーブ。
もう一枚は前後で異素材を組み合わせたオーバーシルエットのロングスリーブです。
一見すると、目に入るのは鮮やかなプリント。
ですが、このシリーズはプリントそのものを見せる服ではありません。
むしろ黒のスタイリングの中で、布の質感や奥行きを少しだけ変えるための服です。
ヨウジヤマモトの服を長く見ていると、プリントはいつも主役ではありません。
ジャケットを羽織る。
ロングコートを重ねる。
黒いワイドパンツを合わせる。
そうやって全身が組み上がった時、初めてプリントが自然と浮かび上がってきます。
一枚で完結するグラフィックTシャツとは少し考え方が違います。
だから派手に見えても、不思議と着やすい。
黒の中へ自然に馴染んでいきます。
FLORAL STRIPED & COTTON JERSEY CUT-OFF LONG-SLEEVED T-SHIRT/GW-T12-805-1-03 /¥ 41,800
今回のロングスリーブは、フロントに大きく切り替えを入れたデザイン。
プリントされたローン生地を裁ち切りで重ね、段違いになった裾やネックが平面的なプリントに立体感を生み出しています。
服というより、一枚の布を重ねたような感覚です。
着て動くと切り替え部分がわずかに浮き、裁ち切りの端が自然に揺れる。
プリントだけを見ている時には分からない表情が生まれます。
素材には、非常に滑らかなコットンローンを使用。
シルクを思わせるような柔らかさがあり、インクジェットプリントによる色の重なりもきれいに映ります。
カットソーというより、薄いシャツに近い軽さ。
夏の終わりから一枚で着て、秋にはジャケットやブルゾンのインナーとして。
季節が進むほど、この切り替えがスタイリングの中で効いてきます。
FLORAL STRIPED & COTTON JERSEY JUMBO LONG-SLEEVED T-SHIRT /GW-T06-805-1-03/ ¥ 38,500
もう一型は、前後で素材を切り替えたモデル。
フロントにはプリントされたローン生地。
バックには度詰め天竺を組み合わせています。
正面だけ見るとシャツのようですが、後ろへ回るとカットソーらしい表情になる。
その違和感が面白い一枚です。
ゆったりとしたオーバーサイズなので、一枚で着るのはもちろん、裾からロングシャツを覗かせるレイヤードもよく似合います。
Ground Yはこうした重ね着を前提にした服が多くあります。
黒いパンツに合わせるだけでも十分ですが、シャツを一枚足すだけで見え方が大きく変わる。
季節をまたぎながら楽しめる理由もそこにあります。
店頭でもよくお話ししますが、黒い服ばかり着ていると、たまに少しだけ変化が欲しくなる瞬間があります。
だからといって、色物を選びたいわけではない。
そんな時に、このシリーズのようなプリントがちょうどいい。
黒を崩さず、少しだけ空気を変えてくれる。
Ground Yらしいのは、その距離感です。
プリントを見せるためではなく、黒をもっと楽しむために使う。
この2型も、そんな役割を持ったカットソーだと思います。












