今日はジェフリー B.スモールからご紹介します。
ITEM:single breasted peak-lapel classic slim-fit 4-button fully-lined jacket
FABRIC:Biella twill textured Shetland 100% wool
COLOR:hand dye black
SIZE:XS,S,M
この一着の出発点となったのは、Biella(ビエラ)社によって新たに制作されたシェットランドウールのファブリック。
ビエラ地方といえば、イタリア屈指のテキスタイルの名産地。
その名を冠するメーカーが生み出したこの生地は、ふわりとした軽さの中に、シェットランドウール特有のわずかに粗野で素朴な質感を残し、生地の奥行きと柔らかさを共存させた特別なモノ。
Geoffrey自身が「秋冬の新たなスタンダード」として位置づけるにふさわしいファブリックです。
それを用いて仕立てられたのが、今回の4ボタン・シングルブレストのピークドラペルジャケット。
「黒」といっても、このジャケットの黒には“深み”があります。
染め上げられたあと、Geoffreyのアトリエで丁寧にハンドウォッシュを施されたこのジャケットは、まるで長年着込まれたかのような風合いに仕上がっています。
角が取れたような柔らかい黒。
どこか煤けたような深さ。
シェットランドウールの軽やかさと、ハンドウォッシュ加工による膨らみが合わさり、黒でありながら重すぎず、それでいて芯のある佇まいを生み出しています。
ディテールの随所にも、Geoffreyらしい美意識と哲学が込められています。
イタリア・Fontana(フォンタナ)社がGeoffreyのために製作したリアルホーンボタン。
1点1点異なる表情を持ち、手作業で角を削り出して仕上げられています。
ボタンホールはミラノの老舗「ボッゾーロ・レアル」社によるシルク糸を用いた手かがり仕上げ。
職人の手によって1針ずつ縫われた、まさに“見えない贅沢”。
裏地はエッツィオ・ギリンゲッリ社製のジャカードヴィスコースと、袖裏には滑らかなコモ産のベンベルグキュプラ。
袖通しが非常に滑らかで、脱ぎ着のたびに肌と生地が馴染んでいくのを実感できます。
また、ブランドタグは化学繊維を一切使わず、ナチュラルシルク100%。タグにも1点ずつハンドダイが施されており、まさに最初から最後まで“手の跡”が残る一着です。
続いて着用感を。
Geoffreyが日本人の体型に合わせて設計したスリムフィット仕様。
1910年代のジャケットに着想を得たクラシックなデザインをベースに、身体に沿うようなフィット感を持たせつつ、現代的なバランスで再構築されています。
ピークドラペルと4つボタンというクラシックな構成ながら、前を開けても閉めても美しいシルエットが成立。
ダブルベント仕様で可動域が広く、姿勢を崩してもラインが崩れにくい。
襟は立てても寝かせても美しく、モードとクラシック、両方の顔を持つ設計です。
見た目はクラシックなジャケットそのもの。
しかし実際に袖を通すと、その柔らかさと軽さに驚かされます。
カーディガンのように羽織れる感覚。それが、Geoffreyのジャケットの最大の魅力かもしれません。
芯材を極力排除しながらも、構築的なラインを維持するパターン設計と、独自の素材使いにより、着心地はとても軽やか。
それでいて、冬の冷たい風をしっかり遮るウールの保温力を持ち合わせており、まさに“ジャケットの顔をしたアウター”と呼ぶにふさわしい一着です。
長く着込まれたかのような空気感。
クラシックなのに、どこか現代的なバランス。
そして、時代を越えても色褪せないような美しさ――。
Geoffrey B. Smallが作る服は、単なる“洋服”ではありません。
それは「時間をまとった存在」であり、身にまとう人の人生に寄り添ってくれるモノでもあります。
今季のGeoffrey B. Smallが提案する“新しいスタンダード”のひとつ。
それは、クラシックな意匠を残しながらも、軽やかで柔らかく、そして暖かい――
そんな、矛盾を美しく成立させたジャケットです。
実際に袖を通してこそわかるこの奥行きを、ぜひ感じてください。
皆様のご来店、ご連絡を心よりお待ちしております。
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