本日は、Geoffrey B. Smallの最新作ジャケットをご紹介いたします。
ご紹介前に完売となってしまいましたが、せっかく仕立てていただいた特別な一着ですので、その背景を含めてぜひご紹介させてください。
ITEM:advanced design superjacket with new exaggerated large volume silhouette, tailored four pocket 3-button single-breasted notch-lapel with scarf
FABRIC:Marzotto 50% wool virgin 25% silk 25%camel with bemberg lining
COLOR:hand wash brown plaid
SIZE:ONE SIZE
World exclusive for HUES
Sold out. Thank you!
デザイナーであると同時に、テーラーとしての顔を持つGeoffrey。
その手から生み出される服は、ファッションを超えて、ひとつの「作品」とも呼べるものです。
今回の新作も、熟練の技術と深い知見、そして選び抜かれた素材がひとつに繋がった一着に仕上がっています。
ジャケットの構造美と、ブルゾンのような自由な着心地。
両者をバランス良く融合させたこのアイテムは、“Super Jacket”と名付けられました。
フォーマルにもカジュアルにも偏らず、現代のライフスタイルにフィットする汎用性と洗練をあわせ持ち、まさに「日常の中のラグジュアリー」を体現するジャケットです。
今回は特別にジェフリーのアイコンでもあるグラバットタイも付いている特別な仕様です。
使用されたのは、Geoffreyがイタリアの古いファブリック倉庫で見つけた、1990年代のMarzotto(マルゾット)社製のチェック柄デッドストック生地。
1836年創業の老舗メーカーが手がけたこの生地は、ウールにシルクとキャメルヘアをブレンドした贅沢な素材で、現在では再現が難しい織り構造や糸使いを持っています。
ブラウンベースのチェックに、起毛がかった柔らかな質感。
そこにシルクのしなやかさとキャメル特有の控えめな艶が重なり、奥行きのある表情を生み出しています。
重厚に見えながらも驚くほど軽やかで、身体を包み込むように優しくなじむ生地感も、この素材の魅力です。
ディテールに目を向けると、随所にGeoffreyらしいクラフツマンシップが息づいています。
ボタンはイタリア・フォンタナ社によるリアルホーンボタン。
角から削り出された一点一点異なる表情のパーツは、機能であると同時に装飾としての価値も宿します。
ボタンホールは、ボツゾーロレアル社のシルク糸を使って手縫いで仕立てられ、見えない部分にまで手の温もりが感じられる仕様に。
裏地には、エッツィオ・リンゲッリ社のジャカードビスコース、袖裏にはコモ産のベンベルグキュプラを使用。
滑らかさと通気性を兼ね備えたライニングが、ジャケット全体の着心地を格段に高めています。
ブランドタグには、ナチュラルシルク100%を用い、こちらもGeoffrey自らの手によって一点一点ハンドダイを施された特別なもの。
化学繊維を一切使わず、素材への誠実な姿勢がこうした細部にも表れています。
着用感についても、ご紹介を。
全体のフォルムはやや短めに設計されており、裾に向かってふんわりと丸みを帯びた柔らかな輪郭を描きます。
ブルゾンのように気軽に羽織れる軽さがありながら、立体的な構造がしっかりと空間を作ることで、クラシックなエレガンスも同時に感じさせてくれます。
ボタンを留めて立ち襟にすれば少しモードな雰囲気に。
開ければリラックス感のある抜け感が生まれ、スタイルやシーンに応じたさまざまな表情を引き出してくれます。
袖はラグランスリーブ仕様で、肩周りの可動域を広くとったパターン設計。
動きに合わせて自然に生まれるドレープは、見る人にも着る人にも美しい余白を残してくれます。
胸元には、手縫いで仕立てられたパッチポケット。
今回は、同素材のパンツとのセットアップでの提案も行いました。
パンツについては、昨日ご紹介したこちらのジャーナルにて詳細を掲載しております。
あわせてご覧いただければと思います。
ジャケットという形式を取りながら、決して型にはまらない自由さを持つこの一着。
「仕立ての美しさ」と「着心地の軽やかさ」が同居する、まさにGeoffrey B. Smallならではのジャケットです。
ぜひ、次の機会にまた実際に袖を通して、その空気感を体感してみてください。
HUES 3rd floor
福岡市中央区警固1-15-28
092-717-6074




















