
今日はGeoffrey B. Smallから届いたヘンリーシャツをご紹介します。
ITEM:relaxed Henley t-shirt with round neck and front button placket
FABRIC:hand dyed Varese Superleggero "Livenza" 59% cotton 41% linen and "Lampedusa" 100% pure cotton
COLOR:hand dyed black
SIZE:S-M
世界でわずか3着のみ製作された中のひとつで、
日本ではHUESだけに届けられた、特別な一着です。
このシャツに用いられている生地は、イタリア・ヴァレーゼ地方で織られた“Superleggero”と呼ばれるコットン60%、リネン40%の混紡素材。
名前の通り非常に軽量で、手にした瞬間にその柔らかさと繊細な織りの美しさを感じ取ることができます。
縦に走る繊細なストライプの陰影が生地に自然な奥行きを与え、光を受けてさりげなく表情を変える様子は、見る角度によってさまざまな印象を与えます。
さらに、この生地はGeoffrey B. Smallの本拠地であるヴェネツィア近郊・Cavarzereのアトリエにて10時間以上の工程をかけ、職人の手で丁寧に染色されています。
深いチャコールトーンの中にかすかに覗くムラ感や色の濃淡は、機械的な量産では決して再現できない手染めならではの風合いであり、一点ずつ異なる表情を持っています。
染めの仕上げと成形によって得られるしなやかなドレープも、このシャツの印象を大きく左右する重要な要素のひとつです。
デザインとしては、伝統的なヘンリーネックシャツをベースにしつつも、前立て部分にはヴァレーゼ産のコットンツイル生地を切り替えとして採用。
ベースの柔らかい素材とのコントラストにより、立体感とわずかな張りが加わり、シンプルな中にも陰影のある印象を生み出します。
前立てには3つの本水牛ボタンが配されており、すべて形状が異なるのが特徴。
これらのボタンは、イタリア・パルマの名工、Claudio & Cinzia Fontana夫妻による手彫りで、まるで一点一点が小さなオブジェのような質感を持っています。
ボタンのディテールにおいても「全てが同じではない」というGeoffreyの“非均質”への美意識が貫かれています。
また、ボタンホールにはミラノのBozzolo社が製造する純シルク糸「Seta Reale」が使用されており、職人がひとつひとつ手縫いで仕上げています。
1つのホールを完成させるのにおよそ10〜13分を要し、この作業は見た目以上に繊細で熟練が求められるものです。
実際に目を凝らして見なければわからない部分ですが、この積み重ねがGeoffrey B. Smallらしさに繋がっています。
縫製もすべて手作業で行われ、見えない部分にまで徹底した配慮がなされていることに驚かされます。
続いて着用感を。
実際に袖を通すと、まず感じるのはその軽さと柔らかさ。
ごわつきや硬さとは無縁で、ふわりと肩に乗るような感覚があり、肌に対して非常に優しいタッチです。
身幅には程よく余裕があり、身体のラインを拾いすぎることもなく、動いたときに生まれるドレープやたるみが美しく、まるで着ている人の動きに合わせて形を変えるかのよう。
5分袖よりもやや長めに設定されたショートスリーブのバランス感。
肩にかけて緩やかに落ちるように設計された袖のラインは、腕に張りつかず、空気を含むような自然な広がりを持っています。
夏場でも風通しがよく、着ていることを忘れるような快適さがありながら、だらしなく見えない、整った見た目を保てるのが魅力です。
丈感も絶妙で、シャツとして一枚で着るのはもちろん、ジャケットやコートの下に忍ばせてもかさばらず、構築的な印象を崩さない仕上がりになっています。
リネン混ならではの通気性と、コットンの柔らかさが共存しており、春から秋まで長く着用できる汎用性もあります。
派手さはなくとも、静かに力のある一着。
特別でありながら、日常の中で自然と着られる、Geoffrey B. Smallらしいバランス感覚が詰まっています。
※Geoffrey B.Smallの商品は、ブランドの意向によりお値段の掲載ができません。
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