ひと目見ただけで、その佇まいが他の洋服とは明らかに異なることに気づきます。
それは、単に美しいからではありません。
形や色の奥に、時間や思想、そして人の手の気配が確かに息づいているからです。
もはや「洋服」というよりも、ひとつの完成された作品。
その存在感は、静かでありながらも強い余韻を残します。
今回ご紹介するのは、Geoffrey B. SmallがHUESのために製作した、至高とも呼べる1着。
ITEM: Alashan cashmere worsted hunter's tattersall plaid check handmade 4-button peak-lapel relaxed fit classic sport jacket
FABRIC:Piacenza 1733 pure Alashan 100% cashmere vintage worsted weave tattersall hunters plaid check luxury jacketing
COLOR:hand washed gold, red and black tattersall check plaid
SIZE:S
World exclusive for HUES
クラシックな3ボタンのピークドラペルのジャケットを、長年のテーラリング研究に基づいて採用し、
その核となるのは世界最高峰の生地です。
世界最古の毛織物工場が生む、アラシャンカシミヤ。
使用されているのは、1733年創業、イタリア・ビエッラ県ポッローネに本拠を構えるFratelli Piacenzaによって特別に織られた、超高級純アラシャン・ウーステッドタッターソールチェック・カシミヤ。
Piacenzaは「世界最古の毛織物工場」であり、同時に「最も名高いカシミアメーカー」として知られています。
その確かな技術は、300年近くにわたり世界のテーラーやメゾンを魅了し続けてきました。
アラシャンカシミヤとは、モンゴルのアラシャン地区で育まれる“カシミヤの中のカシミヤ”。
標高が高く、半砂漠地帯という過酷な環境で暮らす山羊の毛は、昼は30℃、夜は-40℃という極端な寒暖差に耐えるため、他に類を見ない極長・極細の繊維を持ちます。
その毛は、ひと目でわかる独特の光沢、驚くほどの滑らかさ、そして比類なき保温性を備えています。
このジャケットに使われている生地は、そんなアラシャンカシミヤを3本撚りにして高密度で織り上げた贅沢なもの。
通常の糸よりも多くの原毛を使用することで、光沢感やしっとりとした肌触りを保ちながら、適度なハリとコシを持たせています。
一般的にカシミヤは“ふわり”とした印象を与えますが、この生地はむしろ“しっとりと重みを持って落ちる”のが特徴。
着用時には布が自然に体へ沿い、美しいドレープを描きます。
裏地には、イタリア・ヴァレーゼのEzio Ghiringhelliが手掛けるジャカード織りのペイズリー柄ビスコースを採用。
袖裏には極上の肌触りと吸湿性を誇るベンベルグ・キュプラを組み合わせ、着心地と機能性を両立しています。
完成後はアトリエで一点一点ハンドウォッシュを施し、カシミヤの柔らかさと経年を経たかのような深みを引き出しています。
この「製品洗い」という工程により、仕立ての堅さがほぐれ、手に取った瞬間から身体に馴染む感覚が得られます。
まるで長年着続けたお気に入りの服のような安心感。それは大量生産の洋服では決して得られない質感です。
袖口は本切羽仕様の4ボタンスリーブカフスで、実際に開閉が可能です。
縫い合わせ部にはゆとりある2.5cmのシームアローワンスを確保し、最大2サイズまでの拡張が可能です。
これにより、時を経ても体型の変化に合わせて調整できる、まさに“長く着続けるための構造”が備わっています。
ボタンは、パルマの名工Claudio & Cinzia FontanaがHUESのためだけに製作したリアルホーンボタン。
ひとつとして同じ模様がない天然素材のため、見る角度や光の加減で表情を変えます。
ボタンホールは、Bozzolo Reale Milano Seta社製の純シルク糸を用い、1つにつき12〜14分、合計2時間以上をかけて完全手縫いで仕上げられています。
さらに、ブランドラベルまでもが世界初の“ポリエステル不使用の純シルク製”。
これを純シルク糸で完全手縫いで縫い付けるという、他のブランドでは見られない徹底ぶりです。
続いて着用感を。
シルエットはややゆったりとした設定で、ピークドラペルの鋭さとタッターソールチェックのクラシックな雰囲気が相まって、存在感を放ちます。
その佇まいには、クラシックの枠に収まりながらも、どこかモードを感じさせる空気が漂います。
程よい重量感が布を美しく落とし、身体の動きに合わせて静かに揺れるドレープは、着る者だけが味わえる特権です。
製品洗いによる柔らかさと落ち感は、まるで仕立て上がってから数年を経たようなこなれた雰囲気を纏わせます。
それでいて生地の芯はしっかりと生きており、長時間の着用でも型崩れせず、着る人の動きや姿勢に自然に馴染みます。
Geoffrey B. Smallの服作りは、「贅沢な素材を、日常で着るために仕立てる」という、一見矛盾したようにも思える哲学を体現しています。
高価な生地だからこそ特別な日にだけ着るのではなく、日々の暮らしの中で袖を通し、その変化や風合いを楽しむ。
そうして着続けることで、洋服は単なる衣服を超え、生活の一部として深く息づいていきます。
クラシックな意匠に、現代的な着やすさと、世界最高峰の素材・手仕事が融合した一着。
着続けるほどに風合いと存在感は増し、気づけばなくてはならない存在になっていきます。
ぜひ、この機会にお試しください。
その他にもGeoffrey B.Smallの多数の新作アイテムが入荷しております。
新入荷のアイテムリストは、下記をご参考ください。
HUES 3rd floor
福岡市中央区警固1-15-28
092-717-6074






















