今日はGeoffrey B. Smallより、HUES別注となる特別なベスト&クラヴァットスカーフをご紹介。
ITEM: 19th century single breast 5-button tailored waistcoat with scarf
FABRIC: hand washed Biella Super 120's Pure Extrafine Tasmanian wool
COLOR: hand wash black
SIZE: XS, S, M, L
World exclusive for HUES
ベストとクラヴァットスカーフで構成された、世界でわずか5セットのみ制作された完全限定モデルです。
そのすべてがHUESのためだけに用意された、ワールドエクスクルーシブ仕様となっています。
Geoffrey B. Smallが長年追い求めてきたのは、単なる“高級服”ではありません。
それは、人の手を通すことでしか生まれない空気や質感、そして服そのものに宿る人間らしさ。
ベースとなるベストは、1910年代の5ボタン・シングルブレストウエストコートをルーツに制作。
Geoffrey自身が長年続けてきたヴィンテージテーラリング研究をもとに、クラシックな構造を現代的な感覚で再構築しています。
フロントはVゾーンを浅めに設定したハイスタンスの5つボタン仕様。
クラシックな空気感を残しながらも、どこか軽やかな印象に仕上げられています。
一見すると端正なテーラードベストですが、実際に袖を通すと、その印象は大きく変わります。
硬さで輪郭を作るのではなく、生地の落ち感や重力まで計算しながら立体感を構築しているため、着た時に独特の自然さが生まれる。
テーラード由来の緊張感を持ちながら、どこか力みがない。
この絶妙なバランス感覚こそ、Geoffrey B. Smallらしい魅力です。
今回採用された素材は、イタリア・ビエラ地方で織られたSuper120’sのピュアタスマニアウール。
世界最高峰の毛織物産地として知られるビエラの中でも、非常に繊細で滑らかなスーチングクロスです。
Super120’sならではの細番手による柔らかさと、控えめで奥行きのある艶感。
いわゆるラグジュアリーブランドのような誇張された光沢ではなく、光を受けた時に奥からゆっくり浮かび上がるような鈍い艶を持っています。
この控えめな美しさこそ、この生地最大の魅力です。
さらに生地は、ヴェネツィア近郊・カヴァルツェレにあるGeoffreyの“Superworkroom”にて、特別なハンドダイとウォッシュ加工を施しています。
10時間以上の時間をかけて一点ずつ丁寧に染色と調整を行うことで、単なるブラックではない、奥行きのある深い色味へと変化。
新品でありながら、最初から身体に馴染むような柔らかさを持っています。
既製服にありがちな“パリッとした新品感”ではなく、最初から空気を含んだような質感。
ですが、ただ柔らかいだけではありません。
生地の奥にはしっかりと密度と芯があり、そのバランスによって、美しいドレープと立体感が生まれています。
軽やかでさらりとした肌触りも特徴で、シーズンを問わず快適に着用できる仕立て。
通気性にも優れているため、ジャケットのインナーとしてはもちろん、夏場にシャツの上から軽く羽織るような感覚でも着用していただけます。
裏地の作り込みも、この作品の大きな見どころです。
ヴァレーゼ地方のEzio Ghiringhelliによるジャカードヴィスコースライニング。
さらに、コモ地方のTessitura Mauriによる先染めストライプライニング。
異なる背景を持つ生地を組み合わせることで、見えない部分にまで豊かな奥行きを持たせています。
着脱の瞬間にだけ覗く裏地の表情にも、Geoffreyらしい美意識が詰まっています。 そして、このブランドを語る上で欠かせないのが、圧倒的な手仕事です。
ポケットはすべて手裁断によるベソムフラップ仕様。
内側の縫製に至るまで丁寧に作り込まれ、見えない部分にも異常なほどの精度が宿っています。
ボタンには、イタリア・パルマの名門〈Fontana〉によるリアルホーンボタンを採用。
自然素材ならではの奥行きある艶感によって、角度によってさりげなく表情が変化します。
さらにGeoffreyの象徴とも言えるのが、シルク糸によるハンドステッチのボタンホール。
一つ仕上げるのに10分以上を要する、途方もない工程です。
大量生産では到底成立しない非効率な作業。
ですが、そうした手間を惜しまないからこそ、機械では作れない空気が服の中に残っていく。
均一ではないわずかな揺らぎや、人の手を通した痕跡。 Geoffreyの服が特別なのは、まさにそういう部分にあります。
そして、今回のセットに欠かせない存在が、ブランドのアイコンでもあるクラヴァットスカーフです。
クラシックなトラペゾイド型をベースにしながら、スタイリングに自然な動きを加えてくれる一本。
裏地にはベスト同様、Ezio Ghiringhelliによるジャカードヴィスコースを採用しています。
さらに一部には、Mion社による天然染色シルクも使用。
ラグジュアリー業界で初めてポリエステル糸を完全排除した特別なシルクで、非常に繊細で有機的な質感が特徴です。
均一ではない色の濃淡や染めムラも含めて、一点ごとの表情として成立している。
効率や均一性ではなく、人の感覚を信じて作られていることが、細部から伝わってきます。
続いて着用感をご紹介します。(着用モデル 175cm 63kg Sサイズ)
このベスト最大の魅力は、スタイリング全体を自然に完成させてくれる存在感です。
シャツの上から合わせるだけでも十分に成立し、ジャケットを重ねることでさらに奥行きが増していく。
クラシックなベスト特有の“堅さ”がなく、非常に柔らかい印象で着用できます。
ですが、決してラフになりすぎない。 上品さと抜け感のバランスが本当に絶妙です。
肩まわりはすっきりとしていますが、ウエストにはわずかに空間を残しているため、身体を締め付けず自然な立体感を生み出してくれる。
ジャケットの中に入れても生地が潰れにくく、軽やかな空気感を維持してくれます。
また、一般的なベストのように背面のみ別生地へ切り替える仕様ではなく、背面にも同じSuper120’sタスマニアウールを採用。
そのため、後ろ姿にも生地の奥行きある色味がしっかり現れ、単体ベストとしても非常に完成度の高い仕上がりになっています。
そしてクラヴァットスカーフ。
巻き方によって見える色や表情が大きく変わり、スタイリング全体に自然な動きを加えてくれます。
きっちり巻けばクラシックに。 少しラフに垂らせば、どこかモードな空気感に。
首元にほんの少し加えるだけで、全体の印象が大きく変化する。
まさにGeoffreyらしい、静かな存在感を持ったアイテムです。
素材、構造、手仕事。 そのすべてを通して、“人が作る意味”を突き詰めた今回のベスト&スカーフ。
大量生産では決して生まれない熱量が、この一着には確かに宿っています。
ぜひ実際に手に取って、その空気感を感じてみてください。
なお、Geoffrey B. Smallの商品はブランドの意向により価格掲載を行っておりません。
ご質問や気になるアイテムがございましたら、お電話またはメールにてお気軽にお問い合わせください。
HUES 3rd floor
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