calmlenceの2026年秋冬コレクションが、いよいよ本格的に揃い始めました。
今回届いたのは、ジャケット2型とパンツ3型。
スペインのベビーカーフスエード、尾州の強撚ウール、そしてファーストシーズンから継続するウール・リネン・コットンのランダムヘリンボーン。
中でも、今シーズン特に見ていただきたいのがブラウンのレザージャケットです。
CALMELENCEとして初めて作られたレザー。
初めてだから特別という話ではなく、これまで布帛の服で作ってきたCALMELENCEのバランスが、革という素材でも崩れていません。
今回の5型を見ていると、CALMLENCEが時を経た衣服から何を受け取り、何を掬い上げているのか、
その哲学が少しわかる気がします。
テーラリング、ハンティング、フランスや日本のワークウェア。
参照しているものは古くても、それをそのまま再現することはありません。
形を借りるのではなく、なぜその形になったのか、なぜその生地だったのか。
そこまで一度戻って、今の素材と技術で考え直す。
今回の入荷も、そんな服が揃っています。
まずは、今シーズンの入荷の中でも特に注目していただきたい一着。
DOUBLE BREASTED HUNTING JACKET
JACKET052 / BROWN
¥440,000
CALMELENCE初のレザージャケットです。
スペインの名門タンナー、コロメル社による新作のベビーカーフスエードを使用しています。
実物を触って、まず驚くのがその柔らかさです。
毛並みが細かく、指で撫でるとブラウンの濃淡が変わる。
カラーはブラウンのみ。
黒にすれば、もっと強いレザージャケットになったはずです。
でも、このベビーカーフの細かな毛並みや陰影を見るなら、ブラウンの方がいい。
光や毛の向きによって色が揺れることで、革の柔らかさまで目に見えてきます。
そして実際に着てみると、レザーなのに布帛のように落ちます。
肩から身頃へ革が自然に流れ、動けばドレープも生まれる。
いわゆるレザージャケットが持つ硬さや強さとは、少し違います。
CALMELENCEの服に以前からある、身体との間に少し余白を残したリラックスした感覚。
それを革でも作っている。
ここがこのジャケットの一番いいところだと思います。
形はダブルブレストのハンティングジャケット。
肩は必要以上に落とさず、身幅と着丈には余裕を持たせています。
ボックスに近い形ですが、革そのものが柔らかいため、身体から離れたまま固まらず自然に落ちる。
襟を立てると少しワークウェアの匂いが出て、開けばもっと力の抜けたジャケットになります。
そして袖口を少し返すと、内側からベージュ×ブラウンのドローイングフラワーが覗きます。
裏地はシルク31%、キュプラ69%。
表側と同じ落ち着いた色調なので、柄だけが先に出ません。
袖口や前を開けた時に少し見える。
その程度がちょうどいいと思います。
肘を曲げ、ポケットに手を入れ、何年も着る。
少しずつ毛並みが変わり、ブラウンの濃淡も深くなる。
今の状態以上に、数年後を見てみたくなるレザーです。
続いては、尾州で織られた強撚ウールを使ったオーバーサイズジャケット。
OVERSIZED JACKET
JACKET058 / BLACK
¥159,500
「SZ HIGH TWISTED WOOL CLOTH」と呼ばれるこの生地は、経糸・緯糸に強撚ウール糸を組み合わせ、水洗いとタンブラー仕上げによって表面に細かな凹凸を作っています。
遠目には黒。
近づくと、細い縦線が無数に走っているように見えます。
光が当たると凹凸だけがわずかにグレーへ変わる。
黒無地ですが、平坦ではありません。
触るとさらっとしていて、生地には自然な落ちがあります。
形はオーバーサイズのテーラードジャケット。
ただ、着てみるとそれほどテーラードを意識させません。
肩が落ち、身幅も広く、布がそのまま下へ落ちる。
さらに上襟の持ち出しを留めれば、スタンドカラーとしても着用できます。
ラペルを返せばテーラード。
襟を立てるとワーク。
どちらにも完全には寄らないところが、このジャケットにはよく合っています。
さらに製品洗いを施し、天日乾燥。
仕立てた服を最後に少し崩すことで、ラペルや身頃から新品特有の硬さを抜いています。
裏地はシルクキュプラのフラワープリント。
ボタンには水牛を使用しています。
この強撚ウールでは、パンツも2型ご用意しています。
SINGLE PLEATED WIDE PANTS
PANTS033 / BLACK
¥97,900
深いシングルプリーツを入れたワイドストレート。
腰回りにはしっかり分量がありますが、膨らませるというより、その布を下へ落とすパンツです。
立っている時は比較的すっきり。
歩くとプリーツが開き、隠れていた分量が現れる。
強撚ウールの落ち方を素直に使った一本です。
こちらは同じ生地を使いながら、ダブルプリーツとドローコードを備えたイージー仕様。
DOUBLE PLEATED EASY TAPERED
PANTS059 / BLACK
¥86,900
腰回りに布を溜め、裾へ向かって少しずつ収めています。
SINGLE PLEATED WIDE PANTSが「落とす」なら、こちらは一度「溜める」。
同じ黒、同じ生地でも、穿くとかなり違います。
OVERSIZED JACKETとは、どちらもセットアップで着用可能。
ワイドストレートなら縦に長く、イージーテーパードならもう少し力の抜けたバランスになります。
上下を揃えるというより、同じ生地をどういう分量で着るか。
そんな選び方ができるセットアップです。
最後は、CALMELENCEがファーストシーズンから継続している「W/Li/C RANDOM HERRINGBONE STRIPE」。
TRIPLE PLEATED WIDE TAPERED
PANTS021 / BLACK
¥97,900
ウール37%、リネン37%、コットン26%。
この生地の面白さは、その出発点にあります。
フランスのヴィンテージワークウェアに見られるドビーストライプと、日本で古くから仕事着に使われてきたランダムストライプ。
遠く離れた二つの土地の仕事着に、よく似た縞がある。
CALMELENCEはそこに目を向けました。
どちらかを復刻するのではなく、両者にある共通点を拾い、ウール、リネン、コットンを使った新しい生地として尾州で織る。
古いものを見るということは、必ずしも古いものを作ることではない。
この生地には、CALMELENCEの考え方がよく現れていると思います。
今回のパンツは、ワタリ40cmを超えるトリプルプリーツのワイドテーパード。
フロントの3本のプリーツに大量の布を畳み、腰から腿に分量を作りながら、裾へ向かって収めています。
つまりプリーツは装飾ではなく、パンツの形を作るための構造です。
さらにサスペンダーボタンを備えているため、腰で穿くか、高い位置から吊るすかでも見え方が変わります。
CALMELENCE 2026-27年秋冬コレクション。
いよいよ本格的に揃い始めました。
店頭、オンラインショップにてご覧ください。
※今回ご紹介したアイテムをHUES YouTubeでもご紹介しましたので、
こちらも合わせてご覧ください。(8月24 日)















