Archivio J.M.Ribotの2026年秋冬コレクションより、新型のブルゾンをご紹介します。
現在は、サイズ44のみ、最後の一点となりました。
Archivio J.M.Ribotの冬のアウターというと、まずロングコートを思い浮かべる方も多いと思います。
長い丈。
身体を包む分量。
古い素材やパーツが持つ、時間を含んだような表情。
HUESでも、Archivioの冬はコートの印象が強くあります。
だからこそ、今回のブルゾンタイプには、これまでとは少し違う見え方があります。
ただ、目を引くのは形の珍しさだけではありません。
ショート丈のワーカージャケットという、これまでとは少し異なるアプローチでありながら、そこに残る佇まいや余韻には、きちんとArchivio J.M.Ribotの気配があります。
WORKER JACKET WITH EMBROIDERED PATCHES
今シーズンは、Archivio J.M.Ribotにとってブランド設立10周年の節目にあたります。
デザイナーのKarim Faresは以前のインタビューで、Archivio J.M.Ribotを「衣服とオブジェのアルチザンプロジェクト」と表現していました。
古い生地やボタン、レース、さまざまなオブジェ。
長い時間を経たものに残る痕跡を拾い上げ、今の服へと繋いでいく。
ただ古い素材を使うのではなく、人の手を通った跡や、揃いすぎていない表情まで含めて服として成立させる。
今回のWORKER JACKETにも、その感覚が自然に残っています。
ベースは、ショート丈のワークジャケット。
黒のウールボディに毛足のある襟、胸元と袖の刺繍パッチ、背面の刺繍。そしてフロントには布が垂れるようなディテールが加えられています。
ひとつひとつを見ると、古い衣服や道具の断片を思わせます。
ただし、いわゆるヴィンテージ調にまとめた服ではありません。
過去にあったものをそのまま再現するのではなく、その痕跡だけを残しながら、現在の服として組み直している。
そこがArchivioらしいところです。
Karimはインタビューの中で、「時間に触れられたものには特別な美しさが宿る」と話していました。
生地の風合いや褪せた色、不揃いなパーツ。
Archivioの服には、時間によって生まれた不均一さを、そのまま受け入れる感覚があります。
今回のブルゾンも、大きな布の分量で見せるのではなく、刺繍やパッチ、襟、ボタンといった細部に、その感覚が凝縮されています。
胸元にはゴールドの刺繍。
黒いウールの上に細い線が浮かび、整えられたグラフィックというより、手で描いた線の揺らぎを残したような見え方です。
袖には10周年を示す刺繍パッチ。
記念モデルではありますが、それを必要以上に前へ出していないところも良いです。
背面にも刺繍が入り、フロントに垂れる布は、古い服を補修した跡のようにも、装飾のようにも見える。
意味をひとつに決めきらない曖昧さが、この服にはよく合っています。
Archivio J.M.Ribotの服は、イタリアで手仕事を中心に制作されています。
整えすぎない。
けれど、粗くは作らない。
その間にあるわずかな揺らぎが、服の表情になっています。
素材はウール100%。
表面にはやわらかな起毛感があり、黒一色でも光の当たり方によって少しずつ濃淡が生まれます。
毛足のある襟も、このジャケットを軽く見せすぎない大切な部分です。
HUESでも、Archivioの冬というと、まずロングコートを思い浮かべます。
だからこそ、ブルゾンという短い着丈でArchivioを見るのは、なかなか興味深いものがあります。
ただ、目を引くのは形の珍しさだけではありません。
ショート丈のワーカージャケットという、これまでとは少し異なるアプローチでありながら、そこに残る佇まいや余韻には、きちんとArchivio J.M.Ribotの気配があります。
むしろ短いからこそ、刺繍やパッチ、襟、布の垂れといった細部の関係がよく見えてきます。
ここからは、着用感を。
着丈はかなり短めですが、肩と身幅にはしっかり余裕があります。
身体へぴったり沿わせるブルゾンではなく、短い丈で全体のバランスを作るジャケットです。
特にワイドパンツとの相性は良く、上半身を短く、下半身に分量を持たせることで、パンツのシルエットが素直に見えてきます。
サスペンダーパンツや太めのトラウザーズならArchivioらしい重さを残せますし、細身のパンツなら短い着丈や肩の丸みがよりはっきりします。
前を閉じれば比較的端正に。
前を開ければインナーが覗き、フロントの布も身体の動きに合わせて少し揺れる。
袖のパッチや刺繍も、すべてを正面から見せる必要はありません。
腕を動かしたときや身体を横へ向けたときに、少しだけ目に入る。
そのくらいが、この服にはちょうど良いと思います。
10周年という節目に作られた一着ですが、記念品として眺めるための服ではありません。
むしろ、着る人の時間が加わってからの方が、この服は面白くなっていく。
Archivio J.M.Ribotでは珍しい、ショート丈のブルゾンタイプ。
ロングコートとは違う形から、これまでArchivioが積み重ねてきたものを見ることができる一着です。
気になっていた方は、ぜひ店頭、オンラインでご覧ください。











