先日ご紹介したレディースブレザーに続き、今回はレディースアイテムの第2弾。
ご紹介するのは、Archivio J.M.Ribotを代表するシルクシャツです。
ブランドを長くご存じの方なら、一度は目にしたことがあるはずです。
シーズンごとに生地やプリント、染色を変えながら作られ続けてきた定番のシャツ。
ジャケットと並び、このブランドを語るうえで欠かせない存在です。
今回HUESへ届いたのはレディースラインですが、「女性のために新しく作られた服」という印象はありません。
Archivio J.M.Ribotが積み重ねてきたシルクシャツの延長線上に、自然と女性の身体がある。
そんな見え方をする一枚です。
白を基調としたシルクには、古い挿絵を思わせる人物たちが散りばめられています。
赤い衣を纏った老人、道化師、旅人、子どもたち。
それぞれに物語がありそうなのに、どこにも説明はありません。
正面だけでなく、背中や袖、襟へと絵は続き、向きも揃えられていません。
まるで一冊の古い画集を解体し、その断片を一枚のシャツへ再構成したようです。
興味深いのは、これだけ多くのモチーフがありながら、決して騒がしく見えないこと。
近くでは一つひとつの人物に目が留まり、少し距離を置くと、それらは柔らかな色の層として布へ溶け込んでいきます。
絵が主役なのではなく、布の表情を豊かにするために絵が存在している。
そのバランス感覚に、このブランドの美意識が表れています。
Archivio J.M.Ribotのシルクシャツは、素材そのものも特別です。
一般的なシルクにある艶やかな印象よりも、空気を含んだ柔らかさが先に伝わります。
肩へ乗せた瞬間に重さを忘れ、身体へ沿うというより、その周りへ静かに落ちていく。
そして、生地全体に残された自然なシワ。
これは整えるべきものではなく、このシャツの一部です。
新品なのに長い時間を経てきたような落ち着きがあるのは、この表情があるからでしょう。
ブランド名の「Archivio」は、イタリア語で"アーカイブ"を意味します。
過去を忠実に再現するのではなく、積み重ねられてきた時間を今の服へ受け渡していく。
その考え方は、このシルクシャツにも一貫しています。
プリントも、シワも、シルクの柔らかな光も、それぞれが時間の層として重なり合い、一枚の布を形作っています。
細部へ目を向けると、このブランドらしい仕事が見えてきます。
一つひとつ異なる素材や色で構成されたボタン。
わずかに揺らぎを残した縫製。
そして"FINISHED HEM"と名付けられた裾の仕上げ。
均一であることを目指すのではなく、人の手が触れた痕跡を自然に残しています。
だから近くで見るほど、このシャツには温度があります。
シルエットはゆったりとしています。
膨らみのある袖、余裕を持たせた身幅。
身体の輪郭を強調するのではなく、生地が動くための余白を残した設計です。
歩けば袖が揺れ、シルクが光を受け、プリントの人物たちも静かに表情を変えていく。
ハンガーに掛かった状態より、人が着た時の方が、このシャツはずっと美しく見えます。
Archivio J.M.Ribotの服は、完成された形を見せる服ではありません。
着る人の動きや時間が加わることで、少しずつ輪郭が生まれていく服です。
ブレザーに続いて届いたレディースコレクション第2弾。
ブランドを代表するシルクシャツには、
Archivio J.M.Ribotという名前の意味が、そのまま静かに織り込まれています。
※Archivio J.M.Ribotのアイテムは、ブランドの意向によりお値段を掲載できません。
ご興味ある方は、電話かメールにて直接お問い合わせください。
皆様のご来店とご連絡をお待ちしています。
HUES
福岡市中央区警固1-15-28 吉浪ビル1F
092-717-6074










