今回は、ARCHIVIO J.M.Ribotの手仕事の真髄を感じていただける、唯一無二のジャケットをご紹介します。

ITEM : Hand Aged Blazer

FABRIC : コットンリネン

SIZE : 44.46

COLOR : DARK

PRICE : ¥ask

 

ブランドの根底に流れる哲学と、美意識が細部にわたって凝縮された１着。

一点ごとに異なる手の込んだディテール。

前身頃を彩る大胆なパッチワーク、異なる素材の組み合わせ、ハンドステッチの跡、アンティークのボタン。

そのどれもが、長い年月を重ねてきたかのような“痕跡”として丁寧に縫い込まれています。

フロント左胸にはストライプの布を使ったフラワーモチーフが添えられ、装飾としてだけでなく、服そのものが語る物語にアクセントを加えています。

袖口から覗くストライプの裏地もさりげない演出で、動作の中でふと現れるこのディテールは、さながら舞台衣装のような雰囲気を感じさせます。

全体には程よい光沢感とドライな質感を持つリネン・コットンを表地に使用。

古布を思わせる柔らかな色味と質感が印象的で、経年によって生地に浮かび上がる表情の変化も楽しめる素材です。

背面にも手仕事によるパッチが施されており、どの角度から見ても“作り込まれている”ことが伝わる、そんな一着です。

裏地にはコットン×シルクのストライプファブリックがあしらわれ、袖裏や見返しに至るまで丁寧に縫製。

内側の仕様からも、服に対するリボットの徹底したこだわりが感じ取れます。

 

そしてこのジャケットのもうひとつの魅力は、着用したときの佇まいにあります。

デザインはダブルブレスト。

ボタンを留めるとややタイトに収まり、きちんとした印象になりますが、フロントを開ければ動きに合わせて生地が揺れ、ラフな雰囲気に変わります。

着用感としては、肩まわりに程よいゆとりがありつつ、全体としては身体に馴染むライン設計。

クラシックな仕立てをベースにしながらも、どこかヌケ感のあるバランスがリボットらしい一着です。

手縫いによるステッチや生地の重なりが、身体の動きとともに柔らかく揺れ、視覚的にも豊かな印象を与えてくれます。

シャツやカットソーはもちろん、インナーにベストを重ねるようなスタイルでも映える設計で、装いに深みをもたらしてくれる一着です。

一枚で完成された雰囲気を持ちながらも、スタイリングによって表情を変える、懐の深さもこのジャケットの魅力です。

まるで過去から受け継いだような温かさと、現代の視点で再構築された鋭さを兼ね備えたこのジャケット。

時を超えて手元に残る、そんな一着になるはずです。

 

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