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Sep. 14. 2026

アルキビオ J.M.リボット 世界で5着だけのカシミアコート

Archivio J.M.Ribotの10周年シーズンを象徴する、特別なロングコートが届きました。 今シーズンは、Archivio J.M.Ribotにとってブランド設立10周年の節目。 そのアニバーサリーシーズンのため […]

アルキビオ J.M.リボット 世界で5着だけのカシミアコート

Archivio J.M.Ribotの10周年シーズンを象徴する、特別なロングコートが届きました。

今シーズンは、Archivio J.M.Ribotにとってブランド設立10周年の節目。

そのアニバーサリーシーズンのために、特別に制作されたカシミアコートです。

世界で製作されたのは、わずか5着。

そのうち日本に入荷しているのは、HUESの1着のみとなります。

CACHEMIRE COAT。

黒のダブルブレスト。

しっかりと長さのあるロング丈。

胸元には、黒い布で作られたコサージュ。

ひと目見ると、とてもクラシックなコートです。

ただ、近くで見ていくと、ただ綺麗に整えられたカシミアコートとは少し違うことが分かります。

生地の表面には、細かな起伏があります。

光が当たると、黒の中に少し濃淡が生まれる。

真っ黒なのに、どこかやわらかく、時間を含んだような表情があります。

このコートに使われているのは、デザイナーKarim Faresが大切にしている「時間に触れられたもの」の美しさをイメージして制作された、特別なカシミア生地です。

カリムは以前のインタビューで、

「時間に触れられたものには特別な美しさが宿る」

と話していました。

色の沈み。

生地の風合い。

均一ではない表情。

誰かの時間を一度通ってきたような気配。

Archivio J.M.Ribotは、そうしたものを大切にしています。

今回のCACHEMIRE COATは、ヴィンテージそのものを使っているわけではなく、時間を経た素材が持つような風合いをイメージして、新たに作られたカシミア生地を使用しています。

新しい生地でありながら、どこか古い。

上質な素材でありながら、冷たく整いすぎていない。

その少し曖昧な表情が、このコートの良さだと思います。

Archivio J.M.Ribotは、古いものをそのまま懐かしむブランドではありません。

過去にあったものの空気や記憶を、今の人が着られる服へ移し替える。

古い時間を、今の服としてもう一度動かす。

カリムがインタビューで話していた「記憶の層」という考え方は、このコートにも自然に重なります。

黒のロングコートという形は、特別に珍しいものではありません。

むしろ、長く着られる、とても素直なアイテムです。

だからこそ、Archivioが10周年の特別な一着として作る意味があります。

大きく取られたラペル。

深く重なるフロント。

正面に並ぶボタン。

そして、胸元に置かれた黒いコサージュ。

同じ黒の中にありながら、それぞれの部分が少しずつ違う表情を持っています。

胸元のコサージュは、強く目立つものではありません。

遠くから見ると、黒の中にそっと馴染んでいます。

近くで見ると、切りっぱなしの布が重なり、花のような形を作っています。

綺麗に整えられた花というより、少し時間を経た花のような雰囲気。

その控えめな表情が、Archivio J.M.Ribotらしい部分です。

袖口にも、手作業の跡が感じられます。

いくつものボタンが重なり、そこから糸が垂れるように残されています。

普通のコートであれば、こうした糸は綺麗に処理されることが多いと思います。

でもArchivioは、そのすべてを消しません。

人の手が入ったこと。

そこに時間が使われたこと。

完全に整えすぎないことで残る、自然な表情。

そうしたものを、服の中にそっと残しています。

もちろん、雑に作られているわけではありません。

Archivio J.M.Ribotの服は、イタリアで手作業を中心に制作されています。

オーバーロックミシンを使わず、昔ながらの縫製技法を大切にしているブランドです。

カリムはインタビューで、今の社会やファッションがスピードや大量生産に寄りすぎていると話していました。

だからこそ、ゆっくり作ること。

服の中に、人の手や時間を残すこと。

世界で5着のみという少なさも、ただ希少性を作るためではありません。

この生地を作り、このディテールを加え、一着ずつ手を入れていくと、自然と数は限られていきます。

その限られた5着の中の1着が、今回HUESに届きました。

内側には、ストライプのライニング。

外側は黒。

内側には、白と淡いブルーを含んだようなストライプ。

この対比も、とても良いです。

表の黒が落ち着いている分、内側のストライプが少し軽さを加えてくれます。

古いシャツ地のようにも見える、どこか親しみのある表情です。

前を閉じている時には見えません。

でも、コートを開いた時、脱いだ時、椅子に掛けた時にふっと現れる。

そういう見え方が、このコートにはよく合っています。

Archivioの服は、外側だけで完結しません。

着ている人だけが知っている部分。

ふとした時にだけ見える部分。

そういう場所にも、きちんと表情があります。

 

ここからは、着用感を。

着丈はしっかり長めです。

膝下まで落ちるロング丈で、前から見ると縦のラインが綺麗に出ます。

黒の分量はありますが、肩や身幅が強く張りすぎていないため、重たく見えすぎません。

正面から見ると、ダブルブレストの重なりがコートらしい落ち着きを作っています。

ラペルは大きめですが、胸元のコサージュが同じ黒で馴染むため、派手な印象にはなりません。

後ろ姿は、とてもすっきりしています。

背中心のラインがまっすぐ落ち、裾のベントによってロング丈の重さが少し抜けています。

余計な装飾がない分、生地の表情と長さがそのまま見えます。

横から見ると、コートの長さと落ち方がよく分かります。

身体にぴったり沿うというより、少し離れてまっすぐ落ちる。

前を開けると、裾が自然に動き、内側のストライプライニングも少し見えます。

黒のロングコートは、着方によっては強く見えすぎることもあります。

ですが、このコートはカシミア生地の柔らかさと、内側のライニングの軽さがあるため、しっかりとした見え方の中にも優しい印象があります。

画像のようにワイドパンツと合わせると、コートの長さとパンツの分量が重なり、Archivioらしいバランスになります。

細いパンツと合わせれば、コートの縦のラインがよりはっきり見えます。

シャツでも、ニットでも、古い雰囲気のあるブーツでも良いと思います。

綺麗に着すぎるより、少し日常の中に馴染ませて着たいコートです。

襟元をきちんと整えても良い。

前を開けて、インナーや裏地を少し見せても良い。

袖口の糸やボタンが、動くたびに少しだけ見えるのも良いです。

カリムは、スタイルとはルールではなく、その人の個性や感性、生き方が自然に表れるものであるべきだと話していました。

このCACHEMIRE COATも、決められた着方をなぞる服ではありません。

着る人によって、少しずつ見え方が変わる。

長く着ることで、生地にその人の時間が加わっていく。

Archivio J.M.Ribotの10周年シーズンのために作られた、世界5着のみのカシミアコート。

日本ではHUESだけに届いた特別な一着です。

カリムが大切にしてきた、時間に触れたものの美しさ。

その風合いをイメージして作られた特別なカシミア生地。

黒の中にそっと馴染むコサージュ。

袖口に残されたボタンと糸。

開いた時だけ見えるストライプの裏地。

Archivio J.M.Ribotが10年かけて大切にしてきたことが、この一着には自然に表れています。

過去に戻るための服ではありません。

過去の記憶を、今の身体で着るための服。

そして着るたびに、その人の記憶がまた少し加わっていく。

Archivio J.M.RibotのCACHEMIRE COAT。

黒いロングコートという長く愛される形の中に、時間の気配を感じる一着です。

 

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