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Aug. 09. 2026

アン ドゥムルメステール アルドリック シャツエプロン

シャツでもなければ、スカートでもない。 商品名には「エプロン」と付けられていますが、一般的なエプロンとはもちろん違います。 腰へ巻くことでスタイリングに新しいレイヤーを加える、ANN DEMEULEMEESTERらしいア […]

アン ドゥムルメステール アルドリック シャツエプロン

シャツでもなければ、スカートでもない。

商品名には「エプロン」と付けられていますが、一般的なエプロンとはもちろん違います。

腰へ巻くことでスタイリングに新しいレイヤーを加える、ANN DEMEULEMEESTERらしいアクセサリーとウェアの中間のような存在です。

ALDRIK SHIRT APRON/ 2620-M- ACC09-FA751-T0913 /¥213,400

黒いシャツに黒いパンツ。

そんなシンプルな装いでも、この一枚を加えるだけで服全体に奥行きが生まれます。

トップスでもボトムスでもなく、スタイル全体のリズムを変えるためのアイテム。

ANNのコレクションを見ていると、こうした"名前では説明できない服"が数多く登場します。

ALDRIK SHIRT APRONも、その代表的な一着です。

ANN DEMEULEMEESTERは、昔からレイヤードを大切にしてきたブランドです。

ただ服を重ねるという意味ではありません。

シャツの裾。

細いスカーフ。

長く垂れたベルト。

コードやリボン。

そうした一枚の布、一つのディテールによって、静止したシルエットへ動きを与えてきました。

このエプロンも同じ考え方から生まれています。

「腰にシャツを巻く」という何気ない仕草。

90年代のロックカルチャーやグランジスタイルの中では自然に見られた着こなしですが、ANNはそれを単なる引用では終わらせません。

偶然生まれた着崩しを、一着の服として再構成しています。

だから実際に着用すると、デザインを足したという感覚ではなく、最初からそこにあるべきピースだったように馴染みます。

素材には柔らかなウールフランネルのタータンチェックを使用。

赤を基調としたクラシックなチェックですが、黒を主体とするANNのスタイルへ合わせることで、不思議なほど落ち着いた印象になります。

ブランドにとってタータンチェックは決して珍しいモチーフではありません。

黒だけでは生まれない温度を加え、スタイリングへ少しだけロックの匂いを残すための柄として、長年コレクションに登場しています。

フロントでは生地を結び、腰にはレザーベルトで固定する仕様。

シャツを腰へ巻いたような見た目でありながら、実際には美しく形が保たれるよう設計されています。

さらに印象的なのが、腰から垂れる長いブラックストラップ。

必要以上に長く設定されたこのストラップは、歩くたびに揺れ、黒いパンツのラインへ自然と溶け込みます。

機能のためというより、動きを生み出すためのディテール。

ANN DEMEULEMEESTERを象徴する要素の一つです。

このアイテムの面白さは、立っている時より歩いた時にあります。

前で結ばれたタータンチェックは左右対称には落ちません。

結び方や巻く位置によって、生地の重なりやドレープは毎回少しずつ変わります。

つまり完成形はありません。 着る人の身体によって、その都度シルエットが決まっていきます。

歩けば生地が揺れ、少し遅れてストラップが動く。

立ち止まれば静かに布が落ち着く。

その一連の流れが、黒一色のスタイルへ自然な奥行きを生み出します。

シャツやコートのように主役になる服ではありません。

しかし、この一枚が加わることで、いつものANN DEMEULEMEESTERが少し違って見える。

レイヤードとは服を増やすことではなく、動きや余白を増やすこと。

ALDRIK SHIRT APRONは、その考え方を最もシンプルな形で体現したアイテムです。

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