ANN DEMEULEMEESTERの2026-27年秋冬シーズンがスタートしました。
今シーズンから店頭に並ぶのは、シャツエプロン、リブニット、ショルダーバッグ、ベルト、
ストール、リング、ブレスレット。
洋服だけでなく、小物まで含めてANNらしい空気を感じる立ち上がりです。
ANN DEMEULEMEESTER ONLINE SHOP ページ
2026年秋冬は、クリエイティブディレクター、ステファノ・ガリーチが
自身の思春期に抱いた「自由への憧れ」や「衝動」を出発点に制作したコレクションとされています。
その言葉だけを見ると、どこか激しいコレクションを想像するかもしれません。
ですが、実際にランウェイや今回届いたアイテムを見ると、その印象は少し違います。
自由というよりも、決まりきった着方から少し外れること。
綺麗に着ることより、自分の身体で服を崩していくこと。
そうした感覚がコレクション全体に流れています。
ANN DEMEULEMEESTERというブランドは、昔から「完成された服」を提案してきたブランドではありません。
着る人によって服が変わる。
巻き方を変える。
結び方を変える。
袖を通さない。
ボタンを留めない。
そうした少しの選択が、そのままスタイルになるブランドです。
今シーズンの入荷を見ても、その考え方はよく伝わってきます。
まず目を引くのがALDRIK SHIRT APRON。
ALDRIK SHIRT APRON – ¥213,400(税込)
ALDRIK SHIRT APRON – ¥156,200(税込)
一見するとシャツですが、実際はエプロンのように腰へ巻いて使うアイテムです。
赤いチェックとブラックストライプの2タイプが入荷しました。
ANNでは昔からシャツを肩へ掛けたり、腰へ巻いたりするスタイリングが数多く提案されてきました。
ですが、このアイテムは「シャツを巻く」のではなく、「巻くためのシャツ」。
袖を結ぶだけで自然なドレープが生まれ、歩くたびに布が遅れて揺れます。
パンツのシルエットを変えるというより、腰まわりに新しい重心を作るような感覚です。
黒いパンツと合わせるだけでも十分雰囲気が生まれますし、コートの上から巻くという着方も面白そうです。
ANNは昔からレイヤードが上手いブランドですが、このアイテムもまさにその延長線上にあります。
そして、今シーズンのニットも印象的です。
ARELD TWISTED RIB CREW NECK SWEATER – ¥141,900(税込)
一見すると黒いリブニット。
ところが近づくと、不規則にねじれたような編み地が全体に入り、光が当たるたびに表情が変わります。
ANNのニットは装飾が少ない分、素材の陰影がそのまま服の印象になります。
派手なデザインではありません。
だからこそ長く着続けるほど身体に馴染み、自分の服になっていく一着です。
小物も今シーズンらしい内容です。
AD MEDIUM SHOULDER BAG WITH ADJUSTABLE STRAP "TEENAGE APOCALYPSE" PRINT – ¥34,100(税込)
ショルダーバッグには"TEENAGE APOCALYPSE"のプリント。
走り書きのような文字が黒いキャンバスへ載せられています。
バッグとしては非常にシンプルですが、その無造作さがANNらしい。
気負わず持てるサイズ感なので、コートにもシャツにも自然に馴染みます。
ROMY 1,5 CM DISTRESSED BELT – ¥152,900(税込)
RANJA 4 CM BELTS WITH CHARMS – ¥116,600(税込)
アクセサリーでは、チャーム付きのRANJA BELT、レザーを大胆に垂らしたROMY DISTRESSED BELTが入荷。
ANNのベルトはパンツを留める道具というより、スタイリングの重心を変えるための存在です。
垂れたレザーや揺れるチェーンが歩くたびに動き、黒一色の着こなしにも静かな変化を与えてくれます。
EZO FOULARD WITH "LIQUID POIS" PRINT – ¥55,000(税込)
さらに、"LIQUID POIS"プリントのストール。
ドット柄というクラシックなモチーフを使いながらも、ボルドーとの配色によって甘さはありません。
首へ巻くだけでなく、バッグへ結んだり、ベルトループへ垂らしたりと、自由な使い方が似合います。
BERK FEATHER RING – ¥81,400(税込)
JETTE BEADS BRACELET – ¥137,500(税込)
ジュエリーは、フェザーリングとビーズブレスレット。
どちらも磨き込まれた綺麗なシルバーではなく、少し荒さを残した質感が印象的です。
服より先にアクセサリーを選ぶ人も多いANNですが、こうした小物が加わるだけで全身の見え方は驚くほど変わります。
今シーズンのANNを見ていて感じるのは、「若さ」を年齢ではなく行動として捉えていることです。
思春期の衝動というテーマも、若い人だけに向けられたものではありません。
「こう着るべき」という考えから少し外れてみる。
左右対称にしない。
綺麗に整えすぎない。
その小さな自由が積み重なることで、自分だけの着方が少しずつ出来上がっていきます。
ANN DEMEULEMEESTERは、昔からそういうブランドでした。
服が主役というより、着る人の癖や動きが主役になるブランド。
だから新品で完成しているわけではありません。
着る回数を重ね、巻き方を変え、季節が変わり、少しずつ自分の身体へ馴染んでいく。
2026年秋冬の立ち上がりも、その面白さを改めて感じさせてくれる内容になっています。
店頭では今回ご紹介したアイテムをはじめ、ANN DEMEULEMEESTER 2026-27年秋冬コレクションをご覧いただけます。
ぜひ実際に手に取り、その布の動きや着用した時の変化を体感してみてください。

















