今日は2026年秋冬のGround Y新入荷をご紹介します。
今回は新作コレクションというより、長く愛され続けているGround Yの定番モデルが久しぶりに揃いました。
スタンドカラージャケット、バルーンパンツ、ハカマパンツ、ラップパンツ、3WAYスカートパンツ。
どれもGround Yを代表するモデルです。
Ground Yはよくヨウジヤマモトの入口的な紹介されます。
もちろんそうした見方もありますが、長年ヨウジヤマモトを見続けていると少し違った印象を受けます。
むしろGround Yは、ヨウジヤマモトが積み重ねてきたシルエットの面白さを、最も分かりやすく体験できるラインではないかと思います。
ヨウジヤマモトの服というと黒やモードという言葉で語られがちです。
けれど実際に着ていて記憶に残るのは色ではなく布です。
歩くたびに揺れる裾。
立ち止まった時に整う形。
身体と服の間に生まれる空間。
完成された形を着るというより、動きながらシルエットが現れてくる。
そこに面白さがあります。
Ground Yの服は、その感覚をとても素直に残しています。
装飾や複雑なディテールを足すのではなく、シルエットそのものに目が向く服です。
今回入荷したモデルも、その考え方の延長線上にあります。
まずはスタンドカラージャケット。
STAND COLLAR JACKET GA-J10-101 /¥71,500
着丈は腰が隠れる程度のショート丈です。
ヨウジヤマモトではロング丈のジャケットが印象的ですが、このモデルは重心を上に持ち上げることでパンツのシルエットを際立たせます。
特徴はフロントに並ぶ7つのボタン。
留め方によって襟元や前身頃の見え方が変わり、同じジャケットでも印象が大きく変化します。
面白いのは、その変化が単なるデザインではなく布の張り方や立体感にも影響すること。


着る人自身が最後の仕上げを行うような感覚があります。
生地はヨウジヤマモトを代表するウールギャバジン。
独特の落ち感と適度な重みがあり、短丈ながら軽くなり過ぎないバランスを作っています。
続いてGround Yの定番として人気の高いバルーンパンツ。
BALLOON PANTS GP-P03-101 /¥49,500
このパンツの魅力は見た目の個性以上に使いやすさにあります。
裾を絞ることで生まれる丸みのあるシルエットが、シャツにもカットソーにもロングコートにも自然と馴染みます。
そして本当の面白さは歩いた時です。
丸いパンツというより、布が動くための構造と言った方が近いかもしれません。
HAKAMA PANTS GA-P08-101 /¥68,200
ハカマパンツはGround Yを象徴する一本です。
たっぷりと使われた布量はシリーズの中でも最大級ですが、不思議と重たく見えません。
深く取られたプリーツが歩くたびに開閉し、静止している時と動いている時で全く違う表情を見せるからです。
ワイドパンツともスカートとも言い切れない独特な形。
前後左右で見え方が変わり、一枚の写真では伝わりにくいパンツでもあります。
実際に穿いて歩いた時に初めて良さが分かるモデルです。
BOUND SKIRT PANTS GA-P06-101 /¥60,500
3WAYスカートパンツもGround Yらしい一本です。
変形できることが特徴として語られますが、本質はそこではありません。
布の重なり方を変えることでシルエットの印象が変わることにあります。



閉じれば縦のラインが強調され、開けば動きが生まれる。
同じパンツでも見え方が大きく変わります。
シルエットを作るというより、布の配置を考える感覚に近い服です。
最後はラップパンツ。
STANDARD WRAP TROUSERS GA-P01-101 /¥66,000
個人的にはGround Yの中でも特にヨウジヤマモトらしい一本だと思っています。
パンツの上にさらに布を重ねることで独特のAラインを作り出し、歩くたびに布同士がずれて立体感が生まれます。


脚の形を見せるのではなく、布の流れを見せるためのパンツ。
ヨウジヤマモトが長年繰り返してきた考え方が分かりやすく表れています。
今回揃ったモデルはどれも長く作り続けられてきた理由があります。
流行として残っているのではなく、実際に着ることで良さが伝わる服です。
黒い服が欲しい人のためというより、シルエットがどう生まれ、布がどう動くのかに興味がある人にこそ面白い。
Ground Yはヨウジヤマモトの廉価版ではありません。
長年培われてきたシルエットの面白さを、日常の中で体験できる場所の一つです。
今回の入荷は、その入り口になる定番モデルが揃った貴重な機会かもしれません。














