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Oct. 22. 2025

イレニサのエポーレット スタンドカラー ハーフコート

今日はイレニサからコートのご紹介を。 BRAND : IRENISA ITEM :EPAULET STAND COLLAR HALF COAT FABRIC : ウール80% カシミヤ20% SIZE :2 COLOR […]

イレニサのエポーレット スタンドカラー ハーフコート

今日はイレニサからコートのご紹介を。

BRAND : IRENISA

ITEM :EPAULET STAND COLLAR HALF COAT

FABRIC : ウール80% カシミヤ20%

SIZE :2

COLOR :MOCHA GREY.BLACK

PRICE : ¥176,000-(税込)

 

IRENISAの冬の装いは線で決まります。

前を閉じたときにまっすぐ落ちる前立ての線、横から見たときに肩先から袖へ滑らかにつながる線。

その二本が揃うと、厚手のニットを重ねても空気が澄んだように全体が整う。

IRENISAの“EPAULET STAND COLLAR HALF COAT”は、その「線」を最小限の言語で描く一着です。

立ち上がる襟が首元の余白をきゅっと引き締め、肩章は飾りではなく袖の造形へと自然に連続する。

結果、羽織るだけで重心が下がり、冬のコーディネートに確かな基準が生まれます。

HUESに届いたのはモカグレーとブラック。

どちらも色で主張するのではなく、面の密度と陰影で静かに語るトーンです。

ブラックは黒の均一な平板さを避け、織り地のわずかな起伏とカシミヤ混の微光沢で、同色のレイヤーに奥行きを与えます。

素材はウール80%・カシミヤ20%。

表面は均質に見えて、光を拾うと毛足がごく浅く反応し、屋外では締まり、室内では柔らかくほどけます。

モカグレーは陰影の階調が豊かで、白や生成りをひとさじ差すだけで全体がやさしく息をする。

どちらも「色数を増やさず情報量を増やす」ことが得意で、冬のワードローブの重さを品よく受け止めます。

このコートの肝は、設計の論理がそのまま着心地へ変換されている点にあります。

スタンドカラーは実用と印象のちょうど真ん中に置かれ、第一ボタンのみ留めればVの余白が生まれ、

タートルやクルーネックの畝がきれいに映える。

上まで留めれば冷たい風をすっと遮り、マフラーなしでも間が持つ。

肩章は肩だけで完結せず、袖の一部として機能するように引かれているため、横姿に余計な段差が生まれません。

袖下はゆったりと設計され、厚手のケーブルや起毛フリース、ライトダウンのインナーまで現実的に受け止める余白があります。

袖裏仕立ての滑りの良さも相まって、脱ぎ着のたびにストレスが残りにくい。

こうした「動線の良さ」が、毎朝の意思決定を軽くしてくれます。

いまの空気に寄り添う“ゆとりの設計”でありながら、丈のバランスが過度にルーズに転ばない。

ヒップをしっかり覆い、ボトムのシルエット(ワイド/テーパード)を問わず美しい落ち方を保ちます。

フロントは比翼の凛とした表情。

ボタンは光を抑えた艶で、コートの表面張力を壊さない。

ポケットは手の自然な角度に合わせて口が開き、立ち止まらずとも指先が収まる。

歩けば後ろ身頃に適度な逃げが生まれて膝まわりに重さが溜まらない。

肩は張りすぎず、袖山は低め、腕にわずかな前振りをかけることで可動を確保しつつ、見え方は端正に保たれます。

理屈を積み上げた仕立てですが、結果は肩に乗せた瞬間にわかるほど自然です。

 

必要な線を正確に引き、余白を美しく残す。

重ねること、脱ぐこと、動くこと。

着る人の思考と歩調を合わせてくれる服だと私たちは考えます。

袖を通せば、その答えはすぐに伝わるはずです。

ぜひ、この機会にお試しください。

 

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